2001 Fiscal Year Annual Research Report
トロンボポエチン阻止型自己抗体の検出による特発性血小板減少性紫斑病の病態解明
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13670842
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
藤沢 康司 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (10130197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊従 秀章 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90213256)
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Keywords | ITP / TPO / 抗TPO抗体 |
Research Abstract |
抗TPO結合性多クローン性抗体を添加したwell plateに,精製TPOを吸着し,吸着抗原への患者精製IgG画分の結合を検出する高感度antigen-capture sandwich ELISA法を開発した.精製吸着抗原量を一定化し,これに標識マウスIgG型多クローン性抗TPO抗体を標準抗体としてシステムの定量化を計った.10ng/mlに調製した精製TPOを,マウス抗TPOモノクローナル抗体を吸着したwell plateに段階希釈して添加孵置し,これを2%BSAでblock後,標識抗TPO抗体を加えて結合抗体量を測定し,標準曲線を作成した. まず同意を得て採取された小児ITP患者血清(急性型37例,慢性型43例)を用いて循環抗TPO抗体のスクリーニング検査を行った.被験血清0.1mlを抗TPO MoAb吸着plastic well plateにtriplicateに添加孵置して洗浄後,ビオチン標識抗ヒトIgGモノクローナル抗体を添加してTPOに結合したIgG抗体をavidin-biotin peroxidase systemでスクリーニング検出した.この結果,急性ITPの3例,慢性ITP4例に,normal+2SD以上のIgG吸着がみとめられた.当該ITP血清について,protein-Aを吸着したセファロースカラムを用いたリガンド=レセプターアフィニティクロマトグラフィーにより,IgG画分を精製した. この患者血清のIgG画分を用いて,システムに精製TPOを液相添加し,吸収試験を実施して抗TPO抗体の特異性の検討を計画している.さらに抗TPO抗体陽性・陰性血清の,in vitro TPO依存性巨核球血小板造血能に与える影響を検討する.
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