2001 Fiscal Year Annual Research Report
ミトコンドリア異常症の分子基盤とモデル動物開発に関する研究
Project/Area Number |
13670853
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
古賀 靖敏 久留米大学, 医学部, 助教授 (00225400)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋田 幸大 久留米大学, 医学部, 助手 (20330821)
柊山 了 久留米大学, 医学部, 助手 (40289434)
岩永 理香子 久留米大学, 医学部, 助手 (20258396)
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Keywords | ミトコンドリア脳卒中 / 血管内皮障害 / 一酸化窒素 / ミトコンドリア病 / 点変異 / L-アルギニン |
Research Abstract |
神経筋疾患領域での難病ミトコンドリア病は、ミトコンドリアの機能障害を特徴とし、ミトコンドリアDNAの異常に起因する遺伝病である。現在では人の遺伝病としては最も頻度の高い疾患と考えられている。ヒトのミトコンドリア異常症の病態を、分子レベルで解明し、その遺伝的背景、および遺伝子治療の試みを行う上で、モデル動物の作成は不可欠である。本研究の目的は、その分子病態を明らかにし、遺伝子治療的検討を行う為のモデル動物を作成することである。 最近、京都大学医学部腫瘍医学研究講座(鍋島陽三研究室)で開発されたklotho遺伝子ノックアウトマウスは、単一遺伝子の欠損によるヒトの老化モデルと考えられている。我々は、klotho遺伝子ノックアウトマウスにおけるエネルギー代謝機構にミトコンドリア関連遺伝子がどのような役割を担っているのか研究を開始した。これは、ミトコンドリアにおけるエネルギー代謝と老化の関係で、興昧深いと考えられ、広義のミトコンドリアモデル動物といえる。我々はこの老化モデルにおけるエネルギー代謝関連の研究を独占的に開始した。 また、ミトコンドリア脳卒中の原因にミトコンドリアの血管障害が関与することを見出し、L-アルギニンを使用した新しい治療法を開発報告した(Neurology 2002 March in press)。また、ミトコンドリア脳筋症における血管内皮機能障害を発見報告中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Iwanaga R., Koga Y et al.: "Inter-and/or intra-organ distribution of mitochondrial C3303T or A3243G mutation in mitochondrial cytopathy"Acta Neuropathol (Berl). 101. 179-184 (2001)
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[Publications] Koga Y et al.: "Effects of L-arginine on the acute phase of strokes in three patients with MELAS"Neurology. (in press). (2002)