2001 Fiscal Year Annual Research Report
アレルギー性皮膚炎の組織酸化的障害における食事制限の抑制機序
Project/Area Number |
13670876
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
中村 晴信 浜松医科大学, 医学部, 助手 (10322140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲田 勝康 浜松医科大学, 医学部, 助手 (60273182)
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Keywords | アレルギー性皮膚炎 / 食事制限 / 酸化的障害 |
Research Abstract |
遅延型アレルギーであるアレルギー性接触性皮膚炎に対する食事制限のおよぼす効果、および組織の酸化的障害に対する影響について検討した。 8週齢の雄性ICRマウスを自由摂取群(n=6)と24時間絶食群(n=6)の2群に分類した。両群のマウス腹部にdinitrofluorobenzene(DNFB)を塗布して感作し、5日後にマウス耳介に再びDNFBを塗布し、炎症を惹起させた。自由摂取群は食事を自由摂取とし、24時間絶食群は惹起直後から24時間絶食させ、それ以外の期間は自由摂取とした。水分は両群とも自由摂取とした。両群とも炎症惹起24時間後に耳介の厚さと体重を測定し、屠殺した。耳介を取り出し組織切片を作製し、組織切片に対してhematoxylin and eosin(HE)染色を行った。また、組織の酸化的障害の指標として8-hydroxydeoxyguanosine(8-OHdG)抗体による免疫組織染色を行った。 炎症惹起24時間後の平均体重は自由摂取群が36.2g、24時間絶食群は31.0gであった。また、耳介の厚さは自由摂取群が488μm、24時間絶食群は410μmであった。HE染色像においては、自由摂取群は24時間絶食群に比べ、浮腫および炎症細胞の浸潤が激しく、8-OHdG抗体による免疫染色では、24時間絶食群に比べ自由摂取群において強染色像が観察された。 これらの結果より、24時間絶食により炎症の抑制とともに、酸化的障害も抑制されている可能性が示された。
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