2002 Fiscal Year Annual Research Report
核医学の手法を用いる遺伝子導入ならびに発現の画像化と定量法の開発に関する研究
Project/Area Number |
13670917
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
織内 昇 群馬大学, 医学部, 助教授 (40292586)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部, 教授 (10115800)
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Keywords | ポジトロンCT / F-18-FDG / ソマトスタチン / SSTR / オクトレオチド |
Research Abstract |
前年度の研究成果に基づき、脳腫瘍をはじめとする腫瘍の診断におけるポジトロン核種標識トレーサーの有用性評価を行った。臨床的にはフッ素(F-18)標識デオキシグルコース(FDG)が腫瘍診断のためのトレーサーとして最適であり広く用いられているが、偽陽性の多いことが指摘され、腫瘍の悪性度や治療効果の評価にはアミノ酸製剤など細胞増殖をよりよく反映するトレーサーとの対比の必要性が考えられた。 ソマトスタチンアナログは当該受容体を発現する種々の腫瘍の増殖を抑制するため治療に用いられる。ソマトスタチン受容体には5つのサブタイプ、すなわちSSTR1-5が存在するが、おのおののサブタイプと腫瘍の特性との関連は明らかにされていない。オクトレオチドは10個のアミノ酸からなるソマトスタチンアナログであり、インジウム(In-111)標識体によりソマトスタチン受容体のイメージングが可能である。また細胞障害性の強いY-90で標識することによりソマトスタチン受容体を発現する腫瘍の治療にも用いられている。ソマトスタチン受容体を発現する腫瘍のIn-111-DTPA-D-Phe1-octreotideによる画像化を試みた。SSTR遺伝子導入は今年度までの研究では行うことができなかった。遺伝子導入法として最適な手法を選択したうえで今後の課題としたい。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Kato H: "Comparison between positron emission tomography and computed tomography in the use of the assessment of esophageal carcinoma"Cancer. 94. 921-928 (2002)
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[Publications] Nakasone Y: "The role of whole-body FDG-PET in preoperative assessment of tumor staging in oral cancer"Annals of Nuclear Medicine. 15. 505-512 (2001)
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[Publications] Zhang H: "Oncological diagnosis using positron coincidence gamma camera with fluorodeoxyglucose in comparison with dedicated PET"The British Journal of Radiology. 75. 409-416 (2002)
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[Publications] Hatayama K: "Evaluation fo hemangioma by positron emission tomography : Role in a multimodality approach"Journal of Computer Assisted Tomography. 27. 70-77 (2003)
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[Publications] 織内 昇: "放射性同位元素(RI)標識抗体の臨床応用"癌治療と宿主. 13. 66-70 (2001)
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[Publications] 織内 昇: "新しい画像診断技術の臨床応用"Drug Delivery System. 16. 485-491 (2001)
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[Publications] 織内 昇: "臨床医のためのクリニカルPET"先端医療技術研究所. 322 (2001)