MRIデータを用いた脳体積自動測定による前痴呆段階アルツハイマー病患者の検出

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13670941
• Research Institution: Shimane Medical University
• Principal Investigator: 北垣 一 島根大学, 医学部, 教授 (10234238)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 森 悦朗 島根大学, 医学部, 教務職員 ; 内田 幸司 島根大学, 医学部, 助手 (50335569) ; 小田 一成 島根大学・医学部 (30314628) ; 畑 豊 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20218473)
• Keywords: MRI / 脳体積 / 自動測定 / 三次元表示 / 痴呆 / アルツハイマー病

Research Abstract

平成15年度は4年間の本研究計画の3年目である.平成15年度は健常者380名に対してMRIデータを得た.
健常者の平均値,標準偏差値は頭蓋内容積(ml)1552.2±143.3,全脳体積(ml)1239.0±125.2,頭蓋内容積比0.7985±0.0392,左脳体積(ml)532.2±56.0,右脳体積(ml)542.1±57.08,であった.
女性被検者の平均値,標準偏差値は頭蓋内容積(ml)1482.4±125.6,全脳体積(ml)1192.9±113.5,頭蓋内容積比0.805±0.035,左脳体積(ml)513.1±50.79,右脳体積(ml)522.40±52.41の結果を得た.
男性被検者の平均値,標準偏差値は頭蓋内容積(ml)1629.6±120.38,全脳体積(ml)1290.2±117.69,頭蓋内容積比0.792±0.042,左脳体積(ml)553.4±53.9,右脳体積(ml)564.1±54.1の結果を得た.
男性(180名,平均年齢61.7歳)と女性(200名,平均年齢63.2歳)は頭蓋内容積による補正をしたところ女性は男性より統計学的に有意に全脳,左大脳,右大脳とも大きいという結果が得られた.