2002 Fiscal Year Annual Research Report
高圧X線CT型定位集光放射線治療にかかわる基礎研究
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13670964
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
国枝 悦夫 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (70170008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 秀敏 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助教授 (50196002)
川口 修 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90276428)
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Keywords | 孤立性肺癌 / 放射線治療 / ファントム / 定位放射線治療 / エネルギー |
Research Abstract |
本補助により、本年度は既存のヘリカル式高速CT撮影装置を改良した。実際に企業との共同研究で設置した実験用CT装置で、X線をコリメータにより細ビームとし照射が可能となった。実測で、線量計および測定用フィルムで基礎データを取得した。また、呼吸移動を模擬するため、前年度に作成した人体型ファントムを3軸方向に周期的に移動させる装置を作成し通常の呼吸状態での照射した場合のデータも取得した。 平行して肺癌定位放射線治療のためのEGS4モンテカルロコードを利用した、精密な線量計算施行を可能とした。 前年の線量分布、コンピュータ・シミュレーションのデータを総合的に解析し(国枝)、さらに実際の治療条件に近い形で動物実験などを進めた。基礎データをもとに線量計算を行い、ウサギの肺などの数力所の標的に照射した。各部位ごとにリアルタイムにCT画像を観察しながら呼吸運動に同期して照射できるか、などを確認した。さらに正常組織線量と経過観察CTによる組織学的な変化を観察した(川口)。実際の条件に近い形で、標的以外の主要臓器の被爆線量、装置の漏洩線量などを測定した(川口、斎藤)。 なお、コンピュータ・シミュレーションと線量計算に関しては、年初の計画の予定外ではあるが、さらに進んで将来の研究計画に必要な、ネットワークを介したスパーコンピュータ利用を計画し、基礎的な検討をおこなった。これらの成果の一部はすでに発表し、論文としており、さらに投稿中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hidetoshi Saitoh, Etsuo Kunieda et al.: "Dose distribution of narrow beam irradiation for small lung tumor"International Journal of Radiation Oncology, Biology and Physics. 53.5. 1380-1387 (2002)
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[Publications] Etsuo Kunieda, Osamu Kawaguchi et al.: "Intra-arterial CT-Angiography for Cerebral Arteriovenous Malformation Initial Experiences for Treatment Planning of Radiosurgery"International Journal of Radiation Oncology, Biology and Physics. 54.4. 120-132 (2002)