2001 Fiscal Year Annual Research Report
^<111>In-DTPA抗アネキシンV抗体による障害心筋の早期検出法の開発
Project/Area Number |
13670969
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
小林 秀樹 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (10178329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日下部 きよ子 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80075473)
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Keywords | 抗アネキシンV抗体 / イメージング / 心筋障害 |
Research Abstract |
^<111>In標識抗ヒトアネキシンV抗体が、心筋虚血を陽性に抽出できるかについて検討を行った。方法 wister ratを麻酔下に心筋虚血群39匹のラットを、左前下行枝走行近位部にocculuderを装着して10分の閉塞を行い、その後に再潅流をおこなって閉胸した。コントロール群(N=25)は、開胸した後に心膜切開後に閉胸した。ラット心筋のアネキシンVに対して、抗原性を確認した抗ヒトアネキシン抗体(11)を用いて、DTPAをキレート剤として^<111>In標識抗アネキシン抗体を作成した。投与後24時間にガンマカメラで撮像、屠殺して臓器の重量測定とカウント測定を用Biodistributionを検討した。モデル作成後7日目にイメージングされたラットの摘出心臓は、縦切除後に薄切切片を作成しFuji Bas400を用いてマクロオートグラフィを施行。 結果 コントロール群では心臓に集積が見られないが、心筋虚血群では2日、7日、14日目まで^<111>In標識抗アネキシン抗体の心臓高集積所見が認められる。心筋虚血群は2日、7日、14日目まで有意に心筋/肺集積比が高値を示し、21日以降は心筋/肺集積比が低下した。マクロオートグラフィでは、虚血群で左前下行枝領域に一致しての高集積所見が見られた。梗塞群では、梗塞周囲に一致して高集積を示している。コントロールでは、均一に軽度の集積が認められるのみである。心筋虚血群の2日、7日において、有意にコントロールと比べて高値を示した。心筋虚血群の心筋を心尖と心基部に分けて、集積を検討すると心筋虚血群の左前下行枝の領域を含む、心尖部領域で高集積の所見が認められた。 結語 ^<111>In標識抗アネキシンV抗体イメージングは、10分再潅流の心筋虚血モデルにおいて、2日目から14日目まで心筋虚血領域を高集積所見として抽出した。^<111>In標識抗アネキシンV抗体イメージングは、運動負荷をもちいずに心筋虚血領域を抽出することが可能であった。
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