2002 Fiscal Year Annual Research Report
トロンボポエチンレセプターのセリン残基のリン酸化に関する研究
Project/Area Number |
13671085
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
宮川 義隆 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50250238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木崎 昌弘 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (20161432)
池田 康夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00110883)
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Keywords | トロンボポエチン / 巨核球 / リン酸化 / セリン残基 / レセプター / 造血 |
Research Abstract |
サイトカインレセプター(トロンボポエチンレセプター、インターロイキン7レセプター)のセリン残基、スレオニン残基のリン酸化の生物学的意義について継続して研究を行った。トロンボポエチンレセプターのセリン残基のリン酸化は、トロンボポエチン刺激による細胞の増殖に関与していることが変異体を用いた実験により確認された。リン酸化を受けたセリン残基に結合する細胞内蛋白の同定を各種モノクローナル抗体を利用し、免疫沈降法を用いて進めた。また、その下流に存在する細胞の増殖、分化に関与するキナーゼについてもあわせて検討を行った。マウス正常巨核球におけるレセプターの機能を解析するために、レトロウイルスを用いた遺伝子導入実験系を検討した。Green fluorescent protein(GFP)遺伝子をIRES配列の下流においたpMX-IRES-GFPプラスミド(東京大学医科学研究所北村教授供与)を用いて感染効率を調べたところ約4割であり、今後レセプターの各種変異体を正常造血器細胞で機能解析を行う上で有用な方法と考えられた。 なお、トロンボポエチンレセプターのセリン残基をリン酸化する責任酵素については、各種阻害剤、キナーゼアッセイにより継続して検討中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Drachman JG et al.: "MpI/Jak2 chimeric receptors : Both Jak2 and the membrane proximal domain of Mpl are required for cellular proliferation"J Biol Chem. 227. 23544-23553 (2002)
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[Publications] Awaya N et al.: "Novel variant isoform of G-CSF receptor involved in induction of proliferation of FDCP-2 cells : Relevance to the pathogenesis of myelodysplastic syndrome"J Cell Physiol. 191. 327-335 (2002)
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[Publications] Sewafuji K et al.: "Cyclosporin A induces erythroid differentiation of K562 cells through p38 MAPK and ERK pathways"Am J Hematol. 72. 67-69 (2003)
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[Publications] 宮川義隆, 池田康夫: "Annual review血液2002"中外医薬社. 245 (2002)