2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関根 孝司 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50255402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 隆 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (70151256)
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Keywords | 尿路結石症 / 上皮型カルシウムチャネル / 尿酸トランスポーター / クロライドチャネル5 / 遺伝子変異解析 |
Research Abstract |
【研究の目的】本研究は尿路結石生成に関与すると考えられる3つの膜蛋白およびそれをコードする遺伝子について、遺伝子変異の有無、遺伝子変異と臨床経過との対比を解析することを目的とする。【本年度の研究実績】上皮型カルシウムチャネル(ECaC)は尿中カルシウム排泄およびカルシウム含有結石生成に密接な関連を持つと考えられている。尿酸トランスポーターは共同研究者らにより最近単離され、尿中への尿酸排泄に重要な役割を有すると予測されている。クロライドチャネル5(CLCN5)は尿細管性蛋白尿と尿路結石を合併する疾患(Dent病)の責任遺伝子であるが、本邦での本疾患患者の長期予後と遺伝子変異の関連は不明である。本年度は上皮型カルシウムチャネルおよび、尿酸トランスポーターについてヒト型遺伝子のゲノム構造を明らかにし、そのexon-intron boundaryを増幅することのできるprimerを準備した。CLCN5については既に12年度までに解析の実績があり、今後症例数を増やし遺伝子変異と予後との関連を解析する。本研究で対象とする患者は、(1)尿中カルシウム排泄増加、(2)尿酸排泄増加、および(3)尿細管性蛋白尿症を呈する症例であり、関連病院および複数の病院からの依頼患者の中から選定している。こうした患者において上記の各膜蛋白をコードする遺伝子変異について解析する。東京大学医学部においてはヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針に沿って研究倫理審査委員会が設置されており、今回の研究課題である3件については既に平成13年8月に申請済みで、これまで数回の審議を受けている。その承認をまち、定められた手続きに従い、解析予定の患者および正常コントロールでの遺伝子の解析をスタートさせる予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Takeda M, Sekine T, Endou H: "Human organic anion transporters and human organic cation transporters mediate renal antiviral transport"J Pharmacol Exp Ther. 300(3). 918-924 (2002)
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[Publications] Kobayashi N, Sekine T: "Differential gene expression of organic anion transporters in male and female rats"Biochem Biophys Res Commun. 290(1). 482-487 (2002)
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[Publications] Morita N, Sekine T, Endou H, Sugiyama Y: "Functional characterization of rat organic anion transporter 2 in LLC-PK1 cells"J Pharmacol Exp Ther. 298(3). 1179-1184 (2001)
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[Publications] Takeda M, Sekine T, Endou H: "Characterization of organic anion transport inhibitors using cells stably expressing human organic anion transporters"Eur J Pharmacol. 419(2-3). 113-120 (2001)
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[Publications] Sugiyama D, Sekine T, Endou H, Sugiyama Y: "Characterization of the efflux transport of 17eta-estradiol-D-17beta-glucuronide from the brain across the blood-brain barrier"J Pharmacol Exp Ther. 298(1). 316-322 (2001)
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[Publications] Cha SH, Sekine T, et al.: "Identification and characterization of human organic anion transporter 3 expressing predominantly in the kidney"Mol Pharmacol. 59(5). 1277-1286 (2001)