2001 Fiscal Year Annual Research Report
血管側浸透圧がマクラデンサ細胞に与える影響の検討と浸透圧受容体のクローニング
Project/Area Number |
13671119
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
井上 武明 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (90322312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野々口 博史 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (30218341)
冨田 公夫 熊本大学, 医学部, 教授 (40114772)
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Keywords | MD細胞 / 浸透圧受容体 / 高血圧 / tubulo-glomerular feedback |
Research Abstract |
(1)mouse osmosensorのクローニング:S.cerevisiaeのosmosensorであるSho1と相同性が高く,他の既知のcDNAとの相同性が低い部位で多数のdegenerative primerを作成し,これを使ったdegenerative PCRを行った。現在、シークエンスによりmammalianのosmosensorの可能性が高いPCR産物が得られたかを確認している。 (2)MD細胞の培養:SV40 large T-antigenのtransgenic mouseの腎皮質をtrypsinとcollagenaseで処理することによって、尿細管各分節がある程度分離した浮遊液を得ることができる。このなかからMD細胞を得るための方法として、今回は各尿細管細胞の特異的な糖残基に注目し、集合尿細管の糖残基であるDolichos biflorus lectinをFITCで、MD細胞、集合尿細管および近位尿細管のS1とS2分節の糖残基であるHelix pomatia lectinをphycoerythrin (PE)で標識する。これを顕微鏡下で観察しPE-positiveでFITC-negativeな細胞を回収することによって、まず、MD細胞と近位尿細管のS1とS2分節を他の分節から分離できる。以上の過程がMD細胞培養のための最も重要なステップであり、いかにtrypsinとcollagenase処理による細胞へのダメージを少なくするか、また、識別に耐えうる標識が出来るかがカギを握っている。現在、蛋白分解酵素の濃度や処理時間、また、bufferの種類を色々と組み合わせて、最適の分離尿細管細胞が得られる条件を検討している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Breton S: "Antigen retrieval reveals widespread basolateral expression syutaxin 3 in renal epithelia"An J Physiol. 282(3). F523-F529 (2002)
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[Publications] Inoue T: "Physiological effects of vasopressin and atrial natriuretic peptide in the collecting duct"Cordiovasc. Res.. 5(3). 470-480 (2001)