2002 Fiscal Year Annual Research Report
残存ネフロンでの血管内皮細胞増殖因子の機能解明と、その調節による腎不全治療の試み
Project/Area Number |
13671120
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
北本 康則 熊本大学, 医学部, 講師 (80195297)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 公夫 熊本大学, 医学部, 教授 (40114772)
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Keywords | 慢性腎不全 / VEGF / 糸球体濾過値 |
Research Abstract |
ネフロンでのVEGF発現の制御による腎機能と病態の修飾 1.ラット5/6腎摘により作成した腎不全モデルを用いて腎不全進行時の内因性VEGFとレセプター発現の変化を腎組織で追跡し、ネフロン数減少時のVEGFシグナルの変化を調べた。これにより残存ネフロンでのVEGFの役割を解析した。腎不全ラットにリコンビナントVEGF蛋白を投与してネフロンのVEGF活性を制御した時の腎機能の変化を調べることにより、VEGFによる残存ネフロンの機能調節について解析した。腎機能は腎血漿流量、糸球体ろ過値、各種溶質の血中濃度と尿中排泄量を測定し評価した。またVEGFが組織学的な変化に及ぼす影響も解析した。形態学的変化はネフロン数とサイズ、血管の分布と密度を中心に画像解析で評価した。さらに腎でのVEGFの分泌量を尿中の排泄量を測定することにより評価し、これを組織でのVEGF発現と比較することにより慢性腎不全の病態、残存ネフロンの機能調節における,VEGFの役割を検討した。 2.1の結果をもとに、ネフロンでのVEGF活性を制禦し腎不全の進行を阻止する可能性について検討した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Maeda H, Fang J, Inutsuka T, Katamoto Y: "Vascular permeability enhancement in solid tumor : various factors, mechanisms involved and its implication"International Immunopharmacology. (印刷中). (2003)