2001 Fiscal Year Annual Research Report
食餌性リン負荷の副甲状線への直接作用-その副甲状線増殖作用と機能異常の機序の解明
Project/Area Number |
13671122
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
稲葉 雅章 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00176405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今西 康雄 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50326253)
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Keywords | 副甲状腺機能亢進症 / SPF化 / リン負荷 |
Research Abstract |
副甲状腺機能亢進症のモデルマウスが米国において開発された(PTH-cyclin D1 transgenic mice ; PC mice)。このマウスはヒトcyclin D1遺伝子をマウス副甲状腺において組織特異的に強制発現し、副甲状腺過形成を生じる。また、高回転骨の骨組織像も呈し、ヒトの副甲状腺機能亢進症における骨の変化と一致する。本トランスジェニックマウスを輸入後、帝王切開による微生物学的クリーニングによりSPF化し、コロニーを形成させた。コロニーの形成は、トランスジェニックマウスを野生型マウス(FVB/N Jcl)と掛け合わせ、トランスジーンを持つものを選別することで行った。トランスジーンの有無は、マウスのテールよりDNAを抽出し、ヒトcyclin D1特異的なプライマーを使い、Ampli Taq Goldを用いたPCR法で増幅後、電気泳動漕システムでPCR断片を分離し確認した。さらに、これらマウスのテールよりのDNAを制限酵素で消化し電気泳動漕システムで分離後、トランスファーメンブレンにブロッティングし、[α-^<32>P]dCTPでラベルしたヒトcyclin D1 cDNAをプローブとして用いたサザンブロッティング法により確認した。本マウスは生後一年から一年半の間に、副甲状腺機能亢進症を呈することが知られている。食餌性のリン負荷が副甲状腺機能および、副甲状腺細胞の増殖に対する効果を検討するのが、本研究の目的である。現在、高リン食にて飼育中である。
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