2001 Fiscal Year Annual Research Report
膵の細胞TGF-β1発現膵ランゲルハンス島移植における免疫寛容の誘導と機序の解析
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13671238
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松村 敏信 徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (00263814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗田 信浩 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (30335814)
板倉 光夫 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 教授 (60134227)
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Keywords | TGF-β1 / 膵島移植 / NODマウス / 自己免疫 / I型糖尿病 |
Research Abstract |
【目的】今回我々は、NODマワスの膵島α郷包に、活性型TGF-β1を発現させ自己免疫牲糖尿病の発症が抑制されたトランスジェニックNODマワス(NOD-RGP-TGF-β1)を用いた膵鼻移植モデルを作成した。この膵島移植モデルを用いて、NOD-RGP-TGF-β1における免疫寛容の誘導とその機序の解析を行った。 【方法】ドナーマウスの膵臓から単離した500個の膵島を、顕微鏡下にレシピエントマウスの左腎被膜下に移植した。 【結果】NOD-RGP-TGF-β1では雌雄とも45週齢まで糠尿病の発症が完全に抑制された。しかし、自然発症糖尿病NODマウスに移植したNOD-RGP-TGF-β1の膵島は、移植後10日以内に全例(n=6)糖尿病再発し拒絶された。そこで自己反応性T cellの産生を検討するために、streptozotocin誘導糖尿病(A)雌NOD-RGP-TGF-β1と(B)雌NODマウス(各々n=4)をレシピエントに用いて、NODマウスの膵島を移植した。移植後、さらに自己免疫反応を励起する目的で、cyclophosphamide(CY)(200mg/kg計2回投与)追加した。(B)群ではCY1回投与で全例が糖尿病再発したが、(A)琴ではCY2回投与しても3/4例が糖尿病再発しなかった。 【結語】NOD-RGP-TGF-β1の膵島は、自然発症糖担尿病NOD、マウスの自己免疫学的破壊に対する抵抗性は示さなかったが、胎生期より発現しているTGF-β1の作用でNODマウスの自己反応性T cellの産生が抑制されている可能性がある。
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