2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671268
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
小野 順子 福岡大学, 医学部, 教授 (40108692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝田 仁 福岡大学, 医学部, 助手 (50333240)
安西 慶三 福岡大学, 病院・講師 (60258556)
安波 洋一 福岡大学, 医学部, 助教授 (00166521)
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Keywords | 膵島細胞 / 遺伝子発現 / インスリン / グルカゴン |
Research Abstract |
本研究では、インスリン、グルカゴン、ソマトスタチン、PPを産生する各膵島細胞が、インスリン、グルカゴン、ソマトスタチン、PPのうちどのホルモンを発現する前駆細胞に由来するのか解析し、膵島細胞の分化経路を明らかにすることを目的としている。 <方法> 検定したい遺伝子のプロモーターで発現が制御されるよう構築されたCre recombinase遺伝子と、動物細胞で普遍的に活性化するプロモーターを持つ遺伝子各々の直下に、両端にloxP配列を有する転写終止カセットが挿入され、通常では発現しないように制御されたレポーター遺伝子を持つダブルトランスジェニックマウスを作成する。このマウスにおいては検定したい遺伝子が発現した細胞では、Cre recombinaseが発現し、loxP配列の組み換えが起こり転写終止カセットが切り出されるため、レポーターが発現する。さらに、この細胞から派生した細胞にも、転写終止カセットが欠失したレポーター遺伝子が伝わるため、レポーターが発現する。即ち、ダブルトランスジェニックマウスから採取した細胞がレポーターを発現している場合、その細胞もしくはその前駆細胞において、検定に用いた遺伝子が発現していたことを示す。この方法を用い細胞の分化経路を解明する。 <研究経過> 当初の実験計画に則り、インスリンプロモーター-Cre Tg mouseとレポーター(EGFP) Tg mouseを交配しダブルトランスジェニックマウスを作製した。膵島組織切片を採取し、蛍光顕微鏡、共焦点レーザー走査顕微鏡およびフローサイトメーターを用いてレポーターの発現を解析したが、充分なEGFPの発現を得られなかった。そのため、レポーター遺伝子をlacZに変更したダブルトランスジェニックマウスを作製した。現在このマウスを用いて解析を進めている。
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