2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671318
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
向谷 充宏 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00253998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂巻 正 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50253993)
平田 公一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50136959)
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Keywords | 糖尿病 / 膵島移植 / ハイブリッド型人工膵 |
Research Abstract |
1.ラット膵より膵島を分離・精製してストレプトゾトシンの静注にて作成したラットに移植する同種移植を施行した.合わせて,移植膵島の生着期間を修飾する因子の発現解析を試みた. 2.膵島の分離・精製に関しては手技的に安定しほぼ一定の数,viabilityの膵島を調製可能となった. 3.ストレプトゾトシンによる糖尿病ラットの作成もほぼ安定して作成可能となった. 4.当初予定していたマイクロカプセルの作成を断念し,膵島を門脈内へ直接注入する方式とした.しかし,門脈内への注入による同種膵島移植は一定期間血糖値の改善が得られているが,その期間は極端に短く,データも安定しなかった.投与経路を脾内,腎被膜下,腹腔内などに変更したが,いずれも安定した結果を得られなかった. 5.膵島移植におけるアポトーシスの関与については実験の施行ごとに矛盾した結果が得られ,一定の結果を得られなかった. 6.移植膵島の生着期間を延長させると期待されているReg proteinの発現解析を施行した.RT-PCRにて得られたReg protein geneのcDNAのDNA sequenceを確認してVectorに挿入した.複数の発現系を用いて発現解析を施行したが,Reg proteinの発現効率がきわめて低く,解析に必要な蛋白量を得られなかった.
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