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2002 Fiscal Year Annual Research Report

心筋虚血再灌流障害耐性獲得の機序と長時間心保存法への応用

Research Project

Project/Area Number 13671389
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

石黒 眞吾  鳥取大学, 医学部, 助教授 (70212868)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 應儀 成二  鳥取大学, 医学部, 教授 (50168845)
中村 嘉伸  鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (80335538)
Keywords細胞内カルシウム過負荷 / 虚血再灌流障害 / プレコンディショニング / 心筋保護 / 臓器保存法
Research Abstract

当教室においては平成9年以降単離心筋細胞をもちいた実験系において薬物投与による内因性心筋保護因子活性化(プレコンディショニング)による心筋保護効果についての研究をおこなってきた。これまでの単離心筋細胞を用いた研究で細胞内カルシウム過負荷を軽減することにより虚血再灌流障害を抑制することを明らかにしてきた。本年度は単離心筋細胞においてPDE阻害薬のtrapidilが細胞内カルシウム過負荷を軽減する作用を有する可能性があることを確認した。細胞を用いた実験系では細胞内カルシウム過負荷を評価できるが、心収縮機能についての評価は不可能である。そこで本研究はこれら単離心筋細胞による実験で明らかになった心筋保護効果を、移植治療を想定した長時間心保存法に応用すべく計画された。すなわち心摘出時にプレコンディショニングによる内因性心筋保護効果を保存後の心収縮及び心拡張機能として評価するために計画された。本年度は長時間心保存後心機能についてLangendorff型灌流装置を用いて検討した。短時間虚血(5分間)短時間再灌流(5分間)によるプレコンディショニング法を用い、細胞外液型臓器保存液であるKrebs-Henseleit solutionで4時間の心保存を行った。心保存後の心機能について、左室拡張末期圧(LVEDDP)、左室圧(LVDP)、左室収縮能(LVdP/dT)、左室拡張能(LVdP/dT)、心拍数(HR)、冠血流量(coronary flow)を検討した。プレコンディショニング群はプレコンディショニングを行わないコントロール群と比較し、有意にLVEDP、LVDP、LVdP/dT、LVdP/dT、HRを改善させた。Coronary flowは改善させなかった。これらのことより短時間虚血再灌流によるプレコンディショニングは移植治療を想定した長時間心保存法に有用である可能性があることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 丸本明彬: "Isoproterenolよる一過性内向き電流誘発不整脈モデルを用いた医薬品の催不整脈作用の検討"米子医学雑誌. 第54巻1号. 33-47 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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