ラット不全心に対するeNOS遺伝子導入骨髄細胞移植による冠血管新生の試み

2002 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13671413
• Research Institution: Osaka Medical College
• Principal Investigator: 堀本 仁士 大阪医科大学, 医学部, 助手 (70247849)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 大川 博永 大阪医科大学, 医学部, 専攻医 ; 長谷川 滋人 大阪医科大学, 医学部, 講師 (00247850) ; 佐々木 進次郎 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10084881)
• Keywords: 血管新生 / 骨髄細胞 / NO / 虚血耐性

Research Abstract

ラット虚血心に対する骨髄細胞移植
1)SDラットを全身麻酔、気管内挿管下に左冠動脈を結紮。2週間放置し、心筋梗塞後不全心を作成した。
2)別のSDラットより骨髄細胞を採取し、比重遠心分離法にて単核球のみを抽出。1)で作成し不全心を摘出し、単核球を大動脈基部より冠動脈内に注入した。
3)骨髄単核球を注入した不全心をさらに別のラットの腹腔内に異所性心移植を行った。
4)移植後、2週間後に移植心を摘出、ランゲンドルフ灌流装置に装着し、虚血再灌流を加え、心機能および心筋梗塞範囲を測定することにより虚血耐性を評価した。同時に病理組織学的に血管新生効果を検討した。その結果、虚血耐性にはsham移植群と比して、有意差はなかったが、組織学的に血管新生効果を確認した。
eNOS遺伝子導入による骨髄細胞移植の効果の検討
1)ラットeNOScDNAを抽出。
2)SDラットを全身麻酔、気管内挿管下に左冠動脈を結紮。2週間放置し、心筋梗塞後不全心を作成した。
3)別のSDラットより骨髄細胞を採取し、比重遠心分離法にて単核球のみを抽出。1)で作成し不全心を摘出し、単核球を大動脈基部より冠動脈内に注入した。
4)同時に、1)で抽出したeNOScDNAをアデノウイルスをベクターとして冠動脈内に注入した。
5)5)移植後、2週間後に移植心を摘出、ランゲンドルフ灌流装置に装着し、虚血再灌流を加え、心機能および心筋梗塞範囲を測定することにより虚血耐性を評価した。同時に病理組織学的に血管新生効果を検討した。結果、ランゲンドルフ灌流中の冠灌流量は優位に増加し、免疫組織学的にeNOSの発現を確認した。

Research Products

• [Publications] Yoshida M, Horimoto H, Mieno S, Nomura Y, Okawa H, Nakahara K, Sasaki S: "Intraarterial bone marrow cell transplantation induces angiogenesis in rat hindlimb ischemia"European Surgical Research. (In press).