2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671431
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
中洲 敏 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (00135477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 雅春 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50303772)
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Keywords | meninqioma / telomere / tolomerase / uTERT / MIB-1 / p27 / p16 / p21 |
Research Abstract |
脳腫瘍でテロメラーゼの出現と腫瘍の増殖能、細胞増殖抑制因子の出現とを比較をおこなった。髄膜腫では、テロメラーゼ活性は従来報告されているように悪性度の高いもので高い傾向にあり、hTERTの陽性率と増殖能の間には相関関係が認められた。hTERTは良性腫瘍でも少数の細胞に発現しており、これらの細胞はおもにMIB-1陽性の増殖細胞であることがわかった。髄膜腫ではこれらのなかにEMA陽性細胞があり髄膜腫細胞にまちがいないことを2重染色で証明できた。再発例に関しての検討ではほとんどで増殖能は初発時と変化なく多くの症例ではテロメラーゼ陽性であった。一部に増殖能が増加している例があり、前者ではテロメラーゼ強陽性であった。これらの結果の一部は第20回日本脳腫瘍病理学会で発表し、hTERTに関しての部分は第21回日本脳腫瘍病理学会で発表予定である。 p21、p27、p16、について免疫組織化学およびウエスタンブロットによる検討をした。p21の出現は比較的低く、MIB-1の高いもの(悪性度と良く相関して)高くなる傾向が認められた。p27はあまり増殖能との関係は強くなく、腫瘍内でcellularityの高い部位や悪性度の高い腫瘍や人工塞栓術後の壊死巣周囲に高頻度に出現する傾向があった。これに関しては現在論文作成中である。一方、p16に関しては比較的増殖能の低いものや石灰化巣を示すもので高頻度の傾向があるが、サザンブロットで計測したtelomere長との関連もうかがわせる所見があり解析中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nakasu S et al.: "Significance of MIB-1 staining indices in meninqiomas: comparison of two counting methods"Am J Surg Pathol. 25. 472-478 (2001)
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[Publications] Nakasu S et al.: "Late dissemination of fourth ventricle ependymoma"J Neurooncol. 55. 117-120 (2001)