2003 Fiscal Year Annual Research Report
活性酸素種消去剤による外傷性てんかん発症予防の研究
Project/Area Number |
13671447
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
横井 功 大分大学, 医学部, 教授 (80150366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加太 英明 香川県立医療短期大学, 臨床検査学科, 講師 (00321266)
北野 敬明 大分大学, 医学部, 助教授 (20211196)
山田 直子(西丸 直子) 大分大学, 医学部, 助教授 (60101086)
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Keywords | 外傷性てんかん / 外傷性てんかんモデル / てんかん焦点形成予防法 / ゾニサミド / 発作脳波活動 / ヘモグロヒン / ヒドロキシルラジカル消去剤 / アスコルビン酸ラジカル |
Research Abstract |
本年度の研究では,ヘモグロビン(Hb)を使用して,より臨床病態に近い外傷性てんかんモデルラットを作成し,活性酸素消去活性を持つゾニサミド(ZNS)の外傷性てんかん焦点形成予防効果を検討した. 1:研究概要 (1)電子スピン共鳴法をZNSの使用し活性酸素消去活性を詳細に検討すると共に,けいれん発作時に海馬で増加するアスコルビン酸ラジカルに対するZNSの効果を検討した. (2)雄Sprague-Dawleyラットの大脳皮質運動野内にHb溶液を5μl注入(Fe量約150pmol,注入速度0.5μl/min)してモデルラットを作成した.モデルラットはZNSを0.2%含むラット飼料CE-2で飼育することにより,ZNSを80mg/kg/day投与し,脳波変化に対する影響を検討した. 2:研究結果 (1)ZNSは100μMでヒドロキシルラジカルの,2mMで一酸化窒素の消去活性を有することを明らかにした. (2)ZNSはカイニン酸誘発発作を用量依存性に抑制すると共に,海馬でのアスコルビン酸ラジカルの発生も用量依存性に抑制することを見いだした. (3)ラットにHbを投与すると,7日後よりは脳波に紡錘突発波にスパイク活動が混在し始め,棘波に一致してラット口周の触毛にtwitchingが認められた.1ヶ月後より約90%のラットには紡錘波状の群発する7Hzの陽性棘波が認められた. (4)ZNS含有飼料の摂取料は非含有飼料に比して少なく,体重増加も少なかった.また,脳波や行動の変化は約50%のラットで認められた. (5)以上の結果,海馬の酸化還元状態はけいれんと関連し,ZNSにはその調節効果があること,また,ZNSはラジカルの消去活性を有するが一酸化窒素の消去能は弱いことも明らかとなった.しかし,ZNS含有飼料の摂取量が少ないことから,ZNSの外傷性てんかん発症予防効果の評価は困難であった.
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Akitane Mori, Toshiki Masumizu, Isao Yokoi, Lester Packer: "Kainic acid-induced neurotoxicity : Involvement of free radicals"Moecular Interventions & Protection in Lyfestyle Related Diseases. (In press). (2004)