2001 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト悪性神経膠腫における浸潤・増殖の病態生理機構の解明
Project/Area Number |
13671449
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
中野 真一 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (80189000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貫 慶嗣 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10325756)
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Keywords | ヒト神経膠腫 / HGF / HGFA / HAI-1 / HAI-2 / 腫瘍浸潤能抑制 |
Research Abstract |
ヒト神経膠腫(human GBM)の細胞株(U-251,YKG-1)に,HGFA, HAI-1およびHAI-2各々を強制発現させたhuman GBM-HGFA, human GBM-HAI-1,humam GBM-HAI-2を作成し,それぞれの発現を確認した。まず, in vitro培養実験にてhuman GBMに対する腫瘍浸潤能抑制効果(抗腫瘍作用)を検討した。神経膠腫細胞株および強制発現系神経膠腫細胞株におけるフィブリン分解能の測定では,プラスミンに対するHAI-1およびHAI-2の抑制活性が確認された。また,神経膠腫細胞株および強制発現系神経膠腫細胞株におけるmatrigel invasion cultureでは, HAI-1およびHAI-2の腫瘍浸潤能の抑制が確認された。 次に,これらhuman GBM, human GBM-HGFA, human GBM-HAI-1およびhuman GBM-HAI-2を,in vivo実験系としてエーテル麻酔下に頭部固定装置へ固定したヌードマウス脳内(被殻部)へ定位的に移植した。移植操作後,神経症状等などの生体観察を実施中である。今後,移植後約6〜8週間で安楽死させて脳標本を摘出し,組織学的に腫瘍浸潤等を観察し,human GBM, human GBM-HAI-1およびhuman GBM-HAI-2における腫瘍浸潤能その他の抗腫瘍作用の有無や程度を確認する予定である。
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Research Products
(1 results)