2002 Fiscal Year Annual Research Report
脳血管攣縮の遺伝子発現プロファイル解析(DNAマイクロアレイを用いて)
Project/Area Number |
13671472
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
糟谷 英俊 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50169455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米山 琢 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90318105)
佐々木 寿之 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80287375)
恩田 英明 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60185692)
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Keywords | 脳血管攣縮 / 遺伝子発現 / くも膜下出血 |
Research Abstract |
くも膜下出血モデルは大槽2回注入法を用いた。雑種成犬に挿管し、全身麻酔とした。股動脈よりカテーテルを椎骨動脈まで挿入、脳血管撮影を行った後、体位を腹臥位とし、大槽を穿刺し、0.3ml/kgの髄液を除去し、0.5ml/kgの動脈血をゆっくり注入した。2日後に全身麻酔下動脈血を大槽に注入した。7日目に全身麻酔下、椎骨動脈撮影を行い脳血管攣縮の程度を確認した。開胸し、脳血管の灌流を生理食塩水で行い、開頭、脳をとりだし、脳血管を剥離、凍結保存した。血管攣縮をおこした血管を得ることができた。これと同様に、出血をおこしていない雑種成犬を血管撮影のみを行って、開胸し、脳血管の灌流を生理食塩水で行い、開頭、脳をとりだし、脳血管を剥離、凍結保存した。それぞれ7頭ずつ摘出した。摘出した血管からRNAを抽出し、DNAマイクロアレイを用いて解析した。Upregulateされていた遺伝子にはサイトカイン、ケモカイン等、炎症やストレスに関係する遺伝子が多数含まれていた。現在これらのなかから最も上昇していた遺伝子を50選んでreal time RT-PCRで解析中である。また、培養血管平滑筋細胞を用いて、hemolysateによる反応を検討している(in vitroくも膜下出血モデル)。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kasuya H: "Statistical techniques and vasopasm"J Neurosurg. 96. 381 (2002)
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[Publications] Kasuya H et al.: "Efficacy and safety of nicardipe prolonged-release implants"Stroke. 33. 1011-1015 (2002)
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[Publications] Abe Y, Kasuya H, et al.: "Effect of a platelet-activating factor (PAF) antagonist"Eur J Pharmacol. 455. 127-133 (2002)