2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671481
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鐙 邦芳 北海道大学, 保健管理センター, 教授 (00159419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小谷 善久 北海道大学, 医学部・歯学部付属病院, 助手 (40312368)
伊東 学 北海道大学, 医学部・歯学部付属病院, 講師 (00271677)
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Keywords | 脊椎 / 吸収性材料 / 生体力学 / 椎間板 |
Research Abstract |
当該研究は、不安定脊柱に即時安定性を与え、しかも骨癒合成立時には生理的骨組織の剛性を持つ脊柱の再建を目指すものである。未焼結のハイドロキシアパタイトと吸収ポリ-L-乳酸骨接合材(以下HA/PLLA)を混合した素材による脊椎固定器具を作成し,その力学的特性と脊椎固定術に応用した際の生体内でのPLLAの変化と固定椎間の動態特性、移植骨の骨癒合過程とその力学的特性を評価し臨床使用上の有用性を検討することにある。 昨年度までの研究では置換材の癒合範囲と固定椎間の剛性値に正の相関のあることが解明された.本年度の研究では、他の置換材料と比較することによりHA/PLLAケージの有用性を検討する目的で、実験用(成羊腰椎用)の椎体間置換材料(ボックス型ケージ)により腰椎の椎間板を置換するIn vivoの実験を実施した.成羊26頭に1椎間後方進入椎体間固定を施行した.うち8頭は自家腸骨ブロックで、8頭は局所海綿骨を充填したカーボンケージで、10頭は局所海綿骨を充填したHA/PLLAケージで椎体間を置換した.単純レントゲン、CTで置換椎の癒合状態を評価し、さらに力学的実験により、癒合椎の力学的評価を行った.CTによる評価では、冠状断CTで椎体間を14区画に分け、各区画の骨癒合を5段階で評価するCTスコア(満点56)を用いた.結果として、CTによる骨癒合範囲の評価では、HA/PLLAケージによる置換は他の2方法より広範囲に癒合した.力学的試験では他の2方法とHA/PLLAケージの聞に有意の差はなかった.以上の結果から、未焼結のHA/PLLAを混合した吸収性ケージは骨誘導能において他の方法に勝り、力学的にはたの方法と同等の強度・特性をもつことから、椎体間置換材料として有用であると結論した.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Oda I, Abumi K, Yu BS, Sudo H, Minami A: "Types of spinal instability that require interbody support in posterior lumbar reconstruction. An in-vitro biomechanical investigation."Spine. 28. 1573-1580 (2003)
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[Publications] Takahata M, Kotani Y, Abumi K, Shikinami Y, Kadosawa T, Kaneda K: "Bone ingrowth fixation of artificial intervertebral disc consisting of bioceramic coated three-dimensional fabric."Spine. 28. 637-644 (2003)
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[Publications] Sudo H, Oda I, Abumi K, Ito M, Kotani Y, Hojo Y, Minami A: "In vitro biomechanical effects of reconstruction on adjacent motion segment : comparison of aligned/kyphotic posterolateral fusion with aligned posterior lumbar interbody fusion/posterolateral fusion."J Neurosurg. 99(Spine 2). 221-228 (2003)
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[Publications] Abumi K, Ito M, Kotani Y: "In The Cervical Spine Surgery Atlas, 2^<nd> Edition. Pp411-422, Ed by Cervical Spine Research Society"Lippincott Williams Wilkins. 11 (2004)