2001 Fiscal Year Annual Research Report
Tissue engineeringによる骨・軟骨複合組織の作成-臼蓋形成不全に対する応用-
Project/Area Number |
13671512
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
安永 裕司 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (40253075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和寛 広島大学, 医学部・附属病院, 医員
望月 由 広島大学, 医学部, 助手 (10284192)
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Keywords | Tissue engineering / Cartilage |
Research Abstract |
関節軟骨細胞の採取ならびに単層培養 12ヵ月齢のビーグル犬の片側膝関節より膝蓋大腿関節軟骨を採取し、コラーゲナーゼおよびヒアルロニダーゼ処理にて関節軟骨細胞を分離した。100-mのナイロンフィルターにてろ過、遠沈後5-7x105個の軟骨細胞を得た。次に10% fetal bovine serum,10ng/mL basic-fibroblast growth factor,10,000U/mL penicillin,10mg/mL streptomycin,25g/mL amphotericin B,4500mg/L glucose and 584mg/L glutamineを含有するDulbecco's Modified Eagle Medium内で37C,5%CO2の条件下に1週間培養し、5-7×106個の軟骨細胞を得た。 骨膜付き3次元軟骨培養 Polyglycolic acid(PGA)メッシュは大きさ1×1cm,厚さ0.15mm、気孔率85%のものを使用し、これを2枚重ね、脛骨全面より採取した骨膜のcambium layerをメッシュ側に向けて逢着した。メッシュ内に単層培養で得た軟骨細胞を播種したのち上述の培養環境で3次元培養を4、8、12週間行った。 組織学的検討 培養期間に関わらず再分化した軟骨細胞のメッシュ内での分布を認め、サフラニン0ならびにコラーゲンII型抗体による軟骨基質の染色性は良好であった。骨膜と培養軟骨組織との癒合も全面で認められた。 小沢田らの開発したvibratorによる軟骨組織の硬度測定では12週群が最も硬く、正常軟骨の約50%の硬度が得られた。
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