2001 Fiscal Year Annual Research Report
高倍率の接触型内視鏡の開発による間欠性跛行を伴う腰部脊柱管狭窄症の病態の解明
Project/Area Number |
13671541
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
出沢 明 帝京大学, 医学部, 助教授 (90237024)
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Keywords | microhemodynamics / 微小循環 / 腰部脊柱管狭窄症 / 間欠性跛行 / 接触型拡大視内視鏡 / Sludge現象 / 血漿分離流 / 血小板血栓 |
Research Abstract |
微少循環の研究は生体のホメオスターシスの維持、薬剤の作用機序、生体の非器質的障害の解明に重要である。これまでは微小循環の血流速度流量の測定の多くは顕微鏡レベルであるために様々な物理的な制約が多かった。微小血管の局所的な変化と時間的な変化を同時に計測することは循環調節の詳細な解析に有用と思われる。手技は接触型内視鏡を用いて解析はビデオフレームメモリとIPIaboのcomputorを用いて血球を自動的に認識して流速と血管径を自動的に測定するシステムを開発した。そのために生体の人間で数ヵ所を経時的に血流測定することが可能となった。方法は撮影した画面をビデオフレームメモリで512×512〈256階調〉の画素にデジタル化してデジタルビデオレコダーに記録しテレビ画面上で血球を1つクリックすることによりその流速が測定できる装置である。血管内径が50-100umの細動静脈を中心に複数の場所と時間的経過で多元的解析を行った。接触型拡大視内視鏡(contact endoscope)は神経根上の血行動態を容易かつ生理的に測定可能で神経性間欠性跛行の詳細な病態観察に有用な手技になりえた。また血行の動態変化を観察する為にレオロジーを評価可能なソフトを開発した。そして薬剤投与や下肢の電気刺激後や術中の神経根の物理的圧排の変化前後のそれぞれの血球のベクトル変化と粘性の変化を解析した。本方法は明るい視野で拡大視され、従来の動物を対象とした手技から人間の生理的病態を観察することが可能とした飛躍した手技といえる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 出沢 明: "coutact endoscopeの腰部脊柱管狭窄症への応用"臨床整形外科. 36・4. 515-520 (2001)
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[Publications] 出沢 明: "神経根と馬尾の内視鏡所見"腰部脊柱管狭窄症 New Mook. No9. 322-328 (2001)
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[Publications] 出沢 明: "腰部脊柱管狭窄症の術中神経根展開前後の微小循環の変化"臨床整形外科. 37 4(in press). (2002)
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[Publications] A.Dezawa: "Changes in the microhemodynamics of nerve root retraction in patieuts with lumbar Spinal Canal Stenosis"Spine. (in press). (2002)