2002 Fiscal Year Annual Research Report
破骨細胞分化抑制因子による人工関節周囲骨融解に対する治療的効果の検索
Project/Area Number |
13671544
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
金 強中 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50231288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩瀬 美保 東京女子医科大学, 医学部, 助手
小竹 茂 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00234774)
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Keywords | 人工関節 / 骨融解 / 摩耗粉 / 破骨細胞 / 破骨細胞分化抑制因子 |
Research Abstract |
骨融解モデルラットにおいて、対照群、OPG1mg群、OPG10mg群各20匹を作成した。レントゲン的、組織学的、骨量計測によって、群間比較を行いOPGのポリエチレン誘発性骨融解に対する効果を判定した。 結果; (1)レントゲン所見では、対照群、OPG1mg群、OPG10mgそれぞれ、19/20,10/20,2/20で骨融解が見られ、OPGは有意に骨融解を抑制した。 (2)骨量計測では、対照群、OPG1mg群、OPG10mgでそれぞれ、215,195,187で有意にOPGで骨量が回復した。 (3)組織学的には、界面の膜様組織の厚さは、対照群、OPG1mg群、OPG10mgでそれぞれ、0.2mm,0.1mm,0.06mmとOPG群で有意に膜様組織の介在を抑制した。 考察; 破骨細胞分化抑制因子(Osteoprotegerin-OPG)は、人工関節で生じる骨融解を有意に抑制し、今後の臨床応用に期待できると考えられる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 金 強中: "ラットモデルにおける抗TNF-αとビスフォスフォネートのオステオライシス予防効果の比較"日本整形外科学会誌. 76(8). 51055 (2002)
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[Publications] Kim, Kang-Jung, 金 強中: "A Compavative Study of inhibitory effects on peri implant osteolysis between anti-TNFd and bisphosphonate in a Vat model"Orthopaedic Transaction. 49. 1435 (2003)
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[Publications] 金 強中: "オステオライシスの薬学的予防及び治療は可能か"日本人工関節学会抄録集. 155 (2003)