2002 Fiscal Year Annual Research Report
肺高血圧モデルでの一酸化窒素合成酵素の誘導が麻酔薬の血管拡張作用に及ぼす影響
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13671583
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
黒田 真彦 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50322243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 裕之 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10274086)
山野上 敬夫 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10174765)
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Keywords | 橈骨動脈 / リング / ニコランジル |
Research Abstract |
実体顕微鏡下に橈骨動脈周囲の脂肪組織剥離を行い,長さ約3mmのリング標本を作成する.リング標本に2本のステンレス性の支持器を取り付け,一方を緩衝液20mlを満たしたガラス性水槽の底部に固定し,他方を張力トランスデューサー(日本光電TB612T)に接続し等尺性張力を測定する.緩衝液はKrebs-Henseleit液を使用し,緩衝液は恒温槽により37℃に保たれ,95%酸素-5%二酸化炭素混合気にて飽和される.KCl (60mM)による収縮が最大となる張力を至適静止張力とする.その際acetylcoline (10^<-5>M)により血管の内皮機能の有無を確認している. 標本の安定化を待った後以下のプロトコールに従って張力測定を行っている. (1)noradrenarineを低濃度から順次投与し(10^<-9>M-10^<-4>M),それぞれの濃度によって生じた張力を測定する. (2)最大張力の50-75%の張力が得られる濃度のnoradrenarineを用いて前収縮させる. (3)L-NAME (10^<-6>M)前処置群,グリベンクラミド(10^<-6>M)前処置群,未処置群の3群にニコランジルを低濃度から順次投与し(10^<-9>M-10^<-4>M)張力を測定する. 各濃度の薬剤に対する張力から,濃度-反応曲線を作成する.拡張の強さはPapaverine (10^<-4>M)による拡張に対する百分率で表す.現在以上のようなプロトコールにしたがってデータを蓄積中である.
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