2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671611
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
新井 民江 (竹浪 民江) 北里大学, 医学部, 助手 (00245408)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 倫 北里大学, 医学部, 教授 (60177649)
|
Keywords | Local anesthetics / neurotoxicity / histopathology / axonal degeneration |
Research Abstract |
平成13年度以前には、ラット脊椎麻酔モデルを用いて、テトラカイン、リドカイン、ブピバカイン、プリロカイン、メピバカイン、プロカインの局所麻酔薬について神経毒性効果を組織と機能の側面から検討してきた。13年度では、さらにジブカイン、ロピバカイン、レボブピバカインについても同じく検討を加えた。その結果、同力価で比較した場合、最も毒性が高いのはジブカイン、次がリドカインであり、逆に最も毒性が低いのはプロカイン、ロピバカイン、レボブピバカインの何れかであることがわかった。また、これらの局麻薬で毒性の高さに差があっても、その主病変部位は共通して脊髄後根の軸索であることも確かめた。この結果は、現在臨床で報告されている、各局麻薬を用いた脊麻後の病変出現率とも良く一致している。さらに、局麻の種類が異なっても、共通して感覚障害優位な後根刺激症状が認められるという点においても良く一致している。現在、3剤(プロカイン、ロピバカイン、レボブピバカイン)のうち、どの局麻薬の毒性が最も低いのか検討中である。これについては、H14年度の6月までに形態学的検討で結論をだし、引き続き、後根神経を胞芽させた神経節細胞を培養し、形態学的検討で得られた結果を基に毒性が高い局麻薬と低い局麻薬を曝露させ、作用する軸索膜上のイオンチャンネルやカルシウムを中心とした神経細胞内のイオンの変化に一定した傾向を見いだせるか検討する予定である。
|
Research Products
(1 results)