2001 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト前立腺癌xenograftの作成とホルモン非依性獲得のメカニズムの解明
Project/Area Number |
13671650
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
木下 秀文 京都大学, 医学研究科, 助手 (30324635)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 新吾 京都大学, 医学研究科, 講師 (80322741)
賀本 敏行 京都大学, 医学研究科, 講師 (00281098)
小川 修 京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)
西山 博之 京都大学, 医学研究科, 助手 (20324642)
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Keywords | 前立腺癌 / xenograft / ホルモン非依存性 |
Research Abstract |
本年度、前立腺癌のホルモン非依存性獲得のメカニズムを解明することを目的に、未治療前立腺癌患者の前立腺全摘手術標本から腫瘍組織を採取し、SCIDマウスの皮下および前立腺局所に移植し、Xenograftモデルを作成する試みを行った。皮下Xenograftモデルについては計6症例の前立腺全摘手術標本からの組織を直接SCIDマウスの皮下に移植をした。前立腺同所移植モデルについては計4症例の手術標本からの組織を培養したのち、SCIDマウスの前立腺内に移植した。現在、あきらかに腫瘍の生着したマウスは観察できていないが臨床検体からのXenograftの形成にはある程度の期間を様子と考えられ、ひきつづき観察中である。今後マウスにXenograftの形戊を確認できれば、除睾手術などを行い、ホルモン非依存性癌のXenograftの形成を試みる予定である。また、未治療前立腺癌ではないが、本年度に2例の前立腺癌患者の剖検症例から前立腺癌組織を得ることができた。ホルモン非依存性癌と考えられる癌組織であるが、貴重な組織が得られたためこれらについてやSCIDマウスの皮下に移植を行った。1例については前立腺原発巣からの組織を、もう1例については前立腺原発巣および肝転移巣からの組織を手術標本と同様の手技でSCIDマウスの皮下に移植した。これらについても現在前立腺癌Xenograftの形成について経過観察中である。
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