2003 Fiscal Year Annual Research Report
精巣捻転(精巣血流障害)及び精路通過障害と免疫性造精障害との関連
Project/Area Number |
13671655
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
伊藤 正裕 東京医科大学, 医学部, 教授 (00232471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯村 彰 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (30211022)
林 省吾 東京医科大学, 医学部, 助手 (60349496)
中村 陽市 東京医科大学, 医学部, 講師 (40147210)
須那 滋 香川大学, 医学部, 助手 (40253265)
竹内 義喜 香川大学, 医学部, 教授 (20116619)
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Keywords | 精巣 / 捻転 / 炎症 / 血流障害 / 精子形成 |
Research Abstract |
正常および自己免疫性精巣炎を起こしたA/J雄マウス精巣においてFas, Fas-ligand, IL-1,IL-6,BrdUおよびtestosteroneに対する免疫染色を行ってきた。FasおよびFas-ligandの検出に関しては、研究者間で陽性細胞の報告が異なり、我々の結果も各成熟段階のGerm cells, Sertoli cellsあるいはLeydig cellsなどの特定の細胞で強く検出されることなく微弱な反応しか得られなかった。また自己免疫性精巣炎組織において増強される所見も得られなかった。IL-1とIL-6の免疫染色もたいへん微弱なものなので現在in situ hybridizationでの検出に変更して現在実験中である。BrdU染色はパラフィン切片で良好な結果が得られ、精巣炎組織においてBrdU取り込みのある生殖細胞数の減少が確認できた。また、浸潤リンパ球の中にはBrdU取り込み細胞が数多く観察された。testosteroneは未固定の凍結切片でエタノールで処理後の反応で良好な結果が得られた。間質へのリンパ球浸潤によりtestosterone陽性細胞の障害や刺激などは認められなかった。さらに、関連実験として直精細管およびその周囲の微細構造の観察を進めた。この部位は自己免疫性精巣炎で最初にリンパ球が浸潤する場として重要であり、抗原提示細胞としてのマクロファージが集中していた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kaneko T, Itoh M, Nakamura Y, Iimura A, Hayashi S 他4名: "Proinflammatory effects of exogenously administered IL-10 in experimental autoimmune orchitis."Cytokine. Vol.22. 50-53 (2003)
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[Publications] Ablake M, Itoh M, Terayama H, Hayashi S, Shoji S 他3名: "Di-(2-ethylhexyl) phthalate induces severe aspermatogenesis in mice, however, subsequent antioxidant vitamins supplementation accelerates regeneration of the seminiferous epithelium."International Journal of Andrology. (in press). (2004)