2001 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌に対するBc1-2アンチセンス併用放射線治療の確立
Project/Area Number |
13671674
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
菊地 栄次 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10286552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸茂 健 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (80138130)
中島 淳 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (10167546)
中川 健 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50227740)
村井 勝 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90101956)
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Keywords | 前立腺癌 / bcl-2 / 放射線治療 |
Research Abstract |
前立腺癌株JCA-1を用いてwestern blot法にてBcl-2蛋白の発現を確認した。またbcl-2 antisense oligonucleotide(bcl-2 AS ODN)は濃度依存性に前立腺癌株JCA-1の増殖を抑制した。同時にBcl-2蛋白の発現も抑制された。さらにTUNEL法にてbcl-2 AS ODN治療により有意にアポトーシス誘導が確認された。 次いでbcl-2 AS ODNの放射線治療併用による増強効果をcolony forming assayを用いて検討した。6wellのplateに細胞を均等にまき24時間培養した。その後bcl-2 AS ODN(40nM)とcationic lipid(40nM)を混合した溶液を加え12時間後に放射線治療を加えた。その24時間後クリスタルバイオレット染色を施行し、coloney数を定量した。Bcl-2 sense oligonucleotide(bcl-2 S ODN)(40nM)とcationic lipid(40nM)、cationic lipid(40nM)のみを混合した溶液をコントロールとした。Bcl-2 AS ODN、bcl-2 S ODN、cationic lipidのみ前処理後、1Gyの放射線治療で平均coloney数はそれぞれ26.5、38.0、66.7であった。また2Gyの放射線治療併用では16.2、31.4、52.0であった。Bcl-2 AS ODNは抗腫瘍活性を有し、さらには放射線治療の抗腫瘍効果を増強することが示された。
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