2001 Fiscal Year Annual Research Report
可溶性CD40 ligandのヒト膀胱癌に対する生物学的効果の検討
Project/Area Number |
13671676
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
平野 明夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80307462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇野 真二 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70328293)
小林 直 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (50147310)
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Keywords | ヒト膀胱癌細胞 / 可溶性CD40リガンド / 抗CD40抗体 / フローサイトメトリー / MTTアッセイ |
Research Abstract |
本年度先ずヒト膀胱癌培養株のCD40発現を検討した.単層培養した細胞株を免疫染色し螢光顕微鏡下で観察した.同時にインターフェロンγ混合培養下でのCD40発現増強も検討した.この結果ヒト膀胱癌培養株RT-4とT24ではCD40が細胞表面に発現し,この発現はインターフェロンγで著明に増強された.これに対して正常膀胱上皮培養株HBECではCD40の発現はほとんど認められず,インターフェロンとの混合培養でも発現の増強は認められなかった.またこれらヒト膀胱癌培養株と正常膀胱上皮培養株のCD40発現を抗CD40抗体を用いてフローサイトメトリーでも比較した.RT-4とT24ではではCD40のピークが発現し,その発現はインターフェロンγで増強されることが示され,正常膀胱上皮組織ではCD40の発現がほとんど無くインターフェロンγによって増強されなかった.以上より膀胱癌におけるCD40発現が正常膀胱組織に比較して選択性が高いことが示されたが臨床検体での免疫組織染色による確認が必要と考えられた.これらCD40陽性ヒト膀胱癌細胞に抗CD40抗体と可溶性CD40リガンドによるCD40刺激がどのような生物学的効果を発揮するかMTTアッセイで検討した.段階的に希釈した抗CD40抗体単独,CD40リガンド単独,コントロールとしてCD40リガンドとアイソタイプマッチのマウスIgG1を接触させ,低濃度で増殖に影響しないインターフェロンと混合培養したものとも比較した.RT-4とT24のCD40陽性ヒト膀胱癌細胞株でCD40リガンドはコントロールに比して増殖を抑制する傾向を示したが,抗CD40抗体では有意な細胞増殖の抑制は認められなかった.
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