2001 Fiscal Year Annual Research Report
SEREX法による癌患者血清中抗癌関連抗原抗体を利用した新しい癌標的抗原の検索
Project/Area Number |
13671680
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
吉川 和宏 愛知医科大学, 医学部, 講師 (60109759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 天受 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90213397)
佐賀 信介 愛知医科大学, 医学部, 教授 (40144141)
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Keywords | 泌尿器癌 / SEREX法 |
Research Abstract |
本年度内に前立腺癌2症例、また腎細胞癌5症例について組織・血清の提供を受けた。また、手術症例の少ない前立腺癌については、5症例について血清だけの提供をうけた。 これら症例よりRNAを分離し、ライブラリーの作製を試み、前立腺癌症例についてはおよそ2.5×10^6pfuのライブラリが作製できた。 また、本SEREX法により検出される抗原の多くは、正常精巣に発現することが知られており{Cancer testis抗原(CT抗原)}、精巣細胞ではHLA-class I抗原が発現してないため、癌治療の細胞性免疫におけるT細胞の標的抗原として有望視されている。そこで、泌尿器系癌における高発現CT抗原の検出も重要と考え、正常精巣のライブラリー作製も行っている。これまでに2症例の正常精巣の提供を受けたが、そのうち1症例についてライブラリー作製可能なRNA、mRNAの分離ができ、ライブラリーを作製している。 正常精巣からのライブラリーは、特に癌組織を得ることが困難な前立腺癌において、癌標的抗原の検索に有効な検索法と考えられるため、次年度では同一患者の癌組織、血清の組み合わせに加えて、正常精巣のライブラリーの検索も実施する予定をしている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shinkai M: "Targeting hyperthermia for renal cell carcinoma using human MN antigen-specific magnetoliposomes"Jpn J Cancer Res.. 92・10. 1138-1145 (2001)
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[Publications] Tsujimura K: "The binding of thymus leukemia (TL) antigen tetramers to normal intestinal intraepithelial lymphocytes and thymocytes"J Immunol.. 167・2. 759-764 (2001)
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[Publications] Cho M: "Hypomethylation of the MN/CA9 promoter and upregulated MN/CA9 expression in human renal cell carcinoma"Br J Cancer. 85・4. 563-567 (2001)