2004 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜・脱落膜および胎盤組織における血管内皮増殖因子(VEGF)の発現と調節
Project/Area Number |
13671733
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
宮川 勇生 大分大学, 医学部, 教授 (70040607)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 康志 大分大学, 医学部, 助手 (40274758)
福田 淳一郎 大分大学, 医学部, 助手 (20381048)
|
Keywords | 血管内皮増殖因子 / 子宮内膜間質細胞 / 羊膜細胞 |
Research Abstract |
今年度は前年度に引き続き、羊膜継代培養細胞(WISH cells)を培養し、VEGFの産生におけるmitogen-activated protein (MAP) kinaseとphosphatidylinositol (PI)-3 kinaseを介した細胞内情報伝達系の検討を行った。 EGF受容体やIGF受容体などの受容体型tyrosine kinaseは受容体にリガンドが結合すると、二量体を形成することで活性化する。EGF受容体やIGF受容体からの細胞内情報伝達系にはMAP kinaseとPI-3 kinaseが重要であることが示唆されている。 今回、WISH cellsにEGFとIGF-1を添加してMAP kinaseとAktのリン酸化をwestern immunoblot analysisにより解析し、さらにVEGF産生の変化を検討した。WISH cellsにおいてはEGFおよびIGF-1の添加でVEGF産生は促進し、MAP kinaseおよびAktのリン酸化が認められた。また、EGFおよびIGF-1にMEK阻害剤(U0126)やPI-3 kinase阻害剤(wortmannin)を添加するとそのリン酸化は抑制され、VEGF産生も減少した。 以上のことより、胎盤におけるVEGF産生にはMAP kinaseとPI-3 kinaseによる経路が重要であることが示唆された。
|
Research Products
(5 results)