2003 Fiscal Year Annual Research Report
自己末梢血幹細胞移植併用化学療法を補完する進行卵巣癌に対する新たな細胞治療
Project/Area Number |
13671742
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
前田 平生 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30134597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 光夫 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40260781)
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Keywords | 卵巣癌 / T細胞 / IL-4 / 細胞療法 |
Research Abstract |
自己末梢血幹細胞移植:peripheral blood stem cell transplantation(以下PBSCT)を併用した化学療法を補う、T細胞による細胞治療プロトコール作成のためのin vitroの解析を行った. 進行卵巣癌の手術時に得られた廃棄用癌組織約1cm^3を同意の下に利用し,超音波破砕して可溶性分画を精製し、これらを抗原として患者の腹水および血漿を用いて、ウエスタンブロット法により液性免疫反応の有無を解析した。その結果、複数の陽性(蛋白)バンドを認めた.この分画のアミノ酸断片にはCA125の配列が認められた. CA125のアミノ酸配列のうち,繰り返し配列として共通な部分を除いて,20merの合成ペプチド48種類を作成し,これらと患者末梢単核球を混合培養し、誘導されたT細胞の産生するサイトカインとリンホカイン(IFN-γ、IL-4、パーフォリン)表面マーカー(CD4,CD8,CD45RA, CD45RO)を解析した. 抗原刺激なしの場合の化学療法後の患者における末梢単核球を用いた解析では,CD4陽性CD45RA陽性細胞の比率が減少していた.合成ペプチドとIL-2を加えて,6日間培養した後では,T細胞反応はCD4陽性CD45RO陽性T細胞の数が増加していた.別の解析ではTh2タイプの反応は認められたが、Th1タイプの反応は抑制されていた癌患者の末梢単核球にペプチドとIL-2とIL-12を加えて培養する事により,Th1タイプのT細胞を誘導する事ができた. これらの結果からPBSCTを併用した化学療法後,これを行う細胞治療として,患者末梢単核球を用い,これをex vivoでCA125合成ペプチドとIL-2とIL-12にて刺激した後,生体に戻すという治療法が成り立つ可能性があると考えられた.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kazuki Ikeba, Mitsuo Okubo, Satoru Takeda, Katsuyuki Kinoshita, Hiroo Maeda.: "Five-Year Results of Cyclic Semi-high Dose Chemotherapy Supported by Autologous Peripheral Blood Stem Cell Transplantation in Patients with Advanced Ovarian Cancer."International Journal of Clinical Oncology. (In press). (2004)
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[Publications] Mitsuo Okubo, Maki Saito, Hiroki Inoku, Ranko Hirata, Masami Yanagisawa, Satoru Takeda, Katsuyuki Kinoshita, Hiroo Maeda.: "Analysis of HLA-DRB1^*0901-binding HPV-16 E7 Helper T cell Epitope."Journal of Obstetrics and Gynaecology Research. (In press). (2004)