2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671755
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
木口 一成 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (60101911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 典生 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (10267619)
岩田 正範 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (80257401)
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Keywords | 卵巣癌 / 糖鎖遺伝子 / フコース転移酵素 / I型糖鎖 |
Research Abstract |
我々は、本研究において卵巣癌の細胞特性に糖鎖遺伝子がいかに関与するかを目的とし検索した。すなわち、細胞膜非還元末端糖鎖の修飾酵素であるフコース転移酵素遺伝子を導入し細胞の糖鎖構造を改変させることにより、癌細胞の性質にどのような影響が出現するかを調べ、その際の糖鎖の役割を解析した。H遺伝子は、ABO血液型のみならず、細胞接着などの機能に関与していることが知られている。そこで本実験では、糖鎖合成に関わるH遺伝子を癌細胞に導入することにより細胞膜糖鎖構造に対する生化学的変化を明らかにする事を試みた。具体的にはヒトH遺伝子をリン酸カルシウム法を用いてヒト卵巣癌株RMG-1に導入し、ベクターのみを導入した細胞を対照として、糖脂質糖鎖と細胞の性質の変化を比較検討し、以下の結果を得た。 結果: 1.ヒトH遺伝子を導入した細胞は、対照細胞に比べ小さく、細胞相互の接着が密になっていた。 2.細胞からシアリダーゼによって直接遊離されるシアル酸量は、遺伝子導入細胞の方が低下しており、フコシル化反応とシアリル化反応は相互に拮抗していることが示された。 3.一方、I型糖鎖は対照細胞には検出されず、遺伝子導入細胞に検出されることからラクト系列I型糖鎖のフコシル化反応は導入遺伝子により惹起されると考えられる。 4.両細胞について、5-Fuに対する感受性を調べたところ、遺伝子導入細胞の方がより低い濃度でも増殖が抑制された。蛍光色素の取り込み率も上昇していることから、フコース転移酵素の導入によって疎水性分子の膜透過性が高まり、抗癌剤の感受性が亢進したと考えられる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] ISHIWATA, I: "Establishment of novel methods for cryopreservation and thawing of the mouse embryonic stem cells (ES cells)"日本受精着床学会雑誌. 19(1). 137-140 (2002)
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[Publications] TOKIEDA, Y: "Establishment of the long-term culture strain (ES line) established from the frozen mouse blastocyst"日本受精着床学会雑誌. 19(1). 141-144 (2002)
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[Publications] Y.Tokieda: "DIFFERENTIATION OF MOUSE EMBRYONIC STEM CELLS IN VITRO"IFFS 2001 Selected Free Communications. 335-340 (2002)
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[Publications] I.Ishiwata: "PROPERTIES OF MOUSE EMBRYONIC STEM CELLS ESTABLISHED BY A NOVEL METHOD"IFFS 2001 Selected Free Communications. 139-145 (2002)
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[Publications] 木口一成: "閉経後女性にみられるマイナートラブルとその対策-萎縮性膣炎-"産婦人科の実際. 51(1). 79-88 (2002)
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[Publications] Isamu ISHIWATA: "New Approach for Establishment of Mouseearly Embryonic stem Cells and Induction of their Differentiation"HUMAN CELL. 14(4). 283-291 (2002)