2002 Fiscal Year Annual Research Report
内耳障害におけるグルタミン酸とラジカルの相互関係に関する研究
Project/Area Number |
13671790
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
春田 厚 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (90201722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 浩万 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20204745)
君付 隆 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (50240908)
坪井 康浩 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (70284841)
鍋倉 隆 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20301385)
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Keywords | 内耳 / 内有毛細胞 / 血管条辺緑細胞 / 乳酸 / アドレメジュリン / 細胞容積調節 |
Research Abstract |
内耳聴覚に必要不可欠である内有毛細胞、血管条辺縁細胞をin vitro的に解析した。生理活性物質であるアドレノメヂュリンが、蝸牛に存在する事を認めた。また中枢神経において乳酸アシドーシスにおけるグリア細胞死について解析した。 1、今回我々はモルモット蝸牛内有毛細胞を急性離することに成功し、モルモット蝸牛内有毛細胞の:ca-activated potassium currentは基底回転において頂部よりも優位である事を報告した。 2、急性単離した血管条辺縁細胞のクロライド電流は、シスプラチンを投与することにより減弱した.この後,乳酸を加えることにより電流は,復活した。シスプラチンにより障害を受けた血管条辺縁細胞に乳酸を加えることにより障害は減弱する事が示唆された. 3、生理活性物質であるアドレノメヂュリンが、蝸牛に存在する事を免疫染色にて認めた。 4、脳では、虚血や外傷によりラクトアシドーシスが生じ、ダリア細胞の細胞容積が増加し、その結果ニューロンの機能低下を招いたり、グリア細胞の膜破綻による細胞死を招いたりする事が考えられている。ラクトアシドーシス下でグリア細胞の細胞容積調節メカニズムを詳細にする事は臨床的にも重要と考え実験を行い、ラクトアシドーシスにおいて陰イオンのpathwayを確保する事が細胞容積調節正常化のために重要である事を認めた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kimitsuki T: "Effect of cyclopiazonic acid on membrane currents in isolated inner hair cells from guinea-pig cochlea"Neurosci Lett.. 323(3). 211-214 (2002)
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[Publications] Nabekura T.: "Recovery from lactacidosis-induced glial cell swelling with the aid of exogenous anion channels"Glia. 41(3). 247-259 (2003)