2002 Fiscal Year Annual Research Report
自家移植を目的とした耳介軟骨のTissue Engineering
Project/Area Number |
13671888
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
日下志 厳 近畿大学, 医学部附属病院, 講師 (70268431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯貝 典孝 近畿大学, 医学部附属病院, 助教授 (90203067)
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Keywords | ポリマー / 軟骨細胞 |
Research Abstract |
自家移植を目的とする耳介軟骨の再生実験として、自家膝関節(犬)より採取した軟骨細胞を単離し、耳介形状を有する生分解性ポリマーに播種した。実験群として、4群(軟骨細胞のみを播種した群、骨膜組織のみを縫合した群、軟骨細胞を播種した後、骨膜を付加した群、基材のみの群)を作成し、自家移植およびヌードマウス皮下へ移植した。その結果、ヌードマウス移植後11週目において、耳介形状を有する複合体の外観形態を観察したところ、耳介形態は、全ての群において保持されていた。また、組織学的検討を加えた結果、軟骨細胞群および軟骨細胞/骨膜群において、分化した小円形の軟骨細胞とSafranin Οに強く染色された細胞外基質が認めれた。一方、骨膜群では、基材の骨膜側に沿って骨組織の形成が認めれた。また、基材のみの群)では、わずかなマクロファージ様細胞の浸潤は認めたが、軟骨、骨組織などの新生組織の形成は認められなかった。Laser capture assisted PCR法の結果より、コラーゲンII型の遺伝子発現は軟骨細胞群および軟骨細胞/骨膜群のみに認めれ、特に、軟骨細胞/骨膜群では発現がdown regulationされる傾向を認めた。今後、自家移植モデルにおける長期的観察の結果を検討している。
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Research Products
(1 results)