2003 Fiscal Year Annual Research Report
Campylobacter rectusの歯周病原性表層抗原の分子生物学的解析
Project/Area Number |
13671913
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
三浦 直 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (10266570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 あゆみ 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (40231667)
石原 和幸 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (00212910)
加藤 哲男 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (00159253)
君塚 隆太 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (90287178)
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Keywords | Campylobacter rectus / モノクローナル抗体 / 感染症 / Bacteroides forthysus / クローニング / 口腔細菌 / Periodontal lesion / detection |
Research Abstract |
歯周病の患者病巣には、グラム陰性嫌気性菌が多数認められる。その中でCampylobacter rectusは、Porphyromonas gingivalisやActinobacillus actinomycetemcomitansのような主要原因菌に比べて検出頻度が少なく、また培養が難しいという理由から本菌に対する研究は少ないのが現状である。その為に感染メカニズムは今までほとんど知られてない。ところが最近になって進行性の歯周病局所に急増すると言われており、その実態を捉えることは意義のあることであると私どもは考えた。今までに得られた実績を以下に略記する。 1)培地の改善により本菌の大量培養に成功した。 2)全菌体をマウスに免疫して複数のモノクローナル抗体を、ウサギに免疫してポリクローナル抗体を得た。 3)2)のモノクローナル抗体を用いて諸性質を調べたところ、Campylobacter rectusに特異的な抗体であり、菌株によって若干菌体表層成分に違いが見られた。このことは、Heterogeneityの存在を示唆する。 4)臨床患者サンプルを用いて2)のモノクローナル抗体との交差性を検討した。その結果、重篤な患者ほどそのプラーク中に本菌は有意に存在した。 5)ポリクローナル抗体を用いて染色体DNA制限酵素断片より本菌の遺伝子のクローニングを試みた。その結果、陽性クローンを取得した。ORFと考えられる遺伝子配列を決定したが、既知の遺伝子とは相同性のない特異な遺伝子配列であった(これについては細菌学会にて発表した)。 6)その他数個得たポジティブクローンを解析したが、ORFと思われる遺伝子配刻は5)で得たクローン以外にはひとつもなかった。別の方法を試したがORFらしい遺伝子配列を有するクローンは今のところ取得できていない。
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