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2001 Fiscal Year Annual Research Report

唾液腺におけるサイクリックADP-リボースのカルシウム動員機構の解析と生理的役割

Research Project

Project/Area Number 13671939
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

森田 克也  広島大学, 歯学部, 講師 (10116684)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 北山 滋雄  広島大学, 歯学部, 助教授 (80177873)
土肥 敏博  広島大学, 歯学部, 教授 (00034182)
Keywordscyclic ADP-ribose / Ca^<2+>動員作用 / FK506結合タンパク質(FKBP) / リアノジン受容体 / 顎下腺細胞 / 副腎クロマフィン細胞 / FK506 / cyclic AMP
Research Abstract

Cyclic ADP-ribose(cADPR)はCa^<2+>動員作用を有し,Ca^<2+>-induced Ca^<2+> release(CICR)を促進してCa^<2+> waveやCa^<2+> oscillationの新しいメッセンジャーと目されているが,その機序並びに生理的役割は明らかでない.本研究はcADPRの作用様式,刺激に応答した生合成/代謝系の調節,生理的役割について検索し,以下の結果を得た.
1.膜透過性とした細胞でcADPRはリアノジン受容体(RyR)に作用してCa^<2+>動員作用を引き起こし,副腎クロマフィン細胞ではRyR2,顎下腺細胞ではRyR3サブタイプに作用することを明らかにした.
2.cADPRの作用はcADPR阻害薬8Br-cADPRおよび免疫抑制薬FK506,rapamycinで抑制された.cADPRの作用点がFK506 binding protein(FKBP)にあることを示唆すると共にこれら薬物が生理機能解明の良いツールとなることを示した.
3.cADPR生合成活性はadenylate cyclase(AC)/cyclic AMP系により調節されることを明らかにした.
4.8Br-cADPR, FK506, rapamycinはAChによる[Ca^<2+>]I上昇の持続相を抑制し,cADPRの関与を示唆した.PACAPによるそれには影響しなかった.
5.ACh刺激はCa^<2+>流入に基づくCa^<2+>/CaMによるAC活性化を介したcyclic AMPの上昇を示すのに対し,PACAPはACと共役したPAC1受容体の活性化によるcyclic AMPの上昇であることから,cADPR生合成促進にCa^<2+>流入に伴うcyclic AMP産生が必要であることを示唆した.
FKBPによるRyRチャネル調節の分子機構とcADPRの関連性については検討中である.

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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