2003 Fiscal Year Annual Research Report
顎・顔面領域における多列検出器CTの臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
13671964
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田中 礼 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (30323992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平 周三 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70313525)
小山 純市 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (40283022)
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Keywords | 多列検出器型CT装置 / 画像診断システム / 放射線被曝 / CTDIw / DLPw |
Research Abstract |
撮影時間短縮、低被曝量、高画質の観点から総合的に最適な撮影条件を決定することを目的に、今年度は多列検出器型CT装置(以下MDCT)の画像データを収集した。MDCTはLight SpeedQX/i(GE、以下LS)、Aquilion(東芝メディカル、以下Aq)の2機種を用いた。人骨ファントムの顎関節部5cmの範囲を、ヘリカルスキャンおよびノンヘリカルスキャンで撮影した。管電圧は120kVに統一し、スライス厚をLS:1.25mm、Aq:1.0mmとした。ピッチ(3、6)と管電流(最小50mAから最大250mA)を変えて撮影し、それぞれの条件につき、最大1.25mm、最小0.25mmの間隔で画像を再構成した。さらに、LSでは3通りの関数を用いて再構成した。、また、ノンヘリカルスキャンは管電流100mAで撮影し3通りの関数で再構成した。再構成画像はDICOM形式でCDに保存した。撮影時間はLSではピッチ3で14.8秒、ピッチ6で7.7秒、Aqではそれぞれ10.5秒と6.5秒で、Aqのピッチ6で最短であった。LSにおいて局所線量指標となるCTDIwは、ヘリカルスキャンのピッチ3では最小15.68mGy、最大47.03mGy、ピッチ6では最小7.84mGy、最大44.46mGyであった。検査全体の被曝量指標となるDLPwは、ピッチ3では最小86.97mGy・cm、最大260.9mGy・cm、ピッチ6では最小44.98mGy・cm、最大255.1mGy・cmであった。ノンヘリカルスキャンではCTDIw27.16mGy、DLPw136.9mGy・cmであり、100mAのヘリカルスキャンピッチ3の値より大きくピッチ6より小さかった。今後は被曝量を減らし高画質が得られる撮影条件について検討する予定である。
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