2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671994
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
庄司 茂 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10142986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荘司 佳奈子 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (90302158)
根本 英二 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (40292221)
八巻 恵子 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (90182419)
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Keywords | 幹細胞 / 分化 / 歯髄 / 再生 |
Research Abstract |
無髄歯がいかに脆いものであるか、さらには歯髄除去に要する患者・歯科医の時間的、経済的損失は極めて大きいなどの問題があります。この解決のために、炎症などにより一部障害を受けた歯髄組織は除去するとしても、残っている歯髄組織の幹細胞・未分化間葉系細胞の分化を誘導し、歯髄を再生させるための研究をすすめた。しかし、最近、急激な進展をみせている胚性幹細胞(ES)も、その定義が定まらず、現在最も純化されていると思われる骨髄幹細胞はc-Kit陽性、Sca-1陽性、CD34陰性かつLin陰性という細胞表面発現パターンを示す。しかし、ヒト骨髄由来の造血幹細胞研究に関してはin vivoでの実験が困難で、完全に同定されていない。ただ、血液幹細胞とともに間葉系幹細胞があり、その定義としてCD29陽性でCD34陰性がいわれている。 平成13年度は、ラットを用いて通常の方法に従い凍結標本を作成し、免疫染色を施した。その結果、CD29陽性でCD34陽性のものはみられたものの、CD29陽性でCD34陰性の幹細胞と思われる細胞を見い出すことはできなかった。 平成14年度は、フローサイトメーターを用いて歯髄中の細胞を下記の抗体(Sca-1,CD34さらには上述のSH2,SH3,CD29,CD44,CD71,CD90,CD106,CD120a,CD124とCD14,CD34,CD45)で検索し、歯髄特有の臓器幹細胞としての、間葉系幹細胞を見い出し、再生への医療への応用を探っていく予定である。
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