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2001 Fiscal Year Annual Research Report

摂食・嚥下障害へのサイコレオロジカルアプローチ

Research Project

Project/Area Number 13672022
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

鈴木 哲也  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (60179231)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 関田 俊明  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90236092)
Keywords摂食・嚥下 / 全部床義歯 / 高齢者 / 下顎運動 / 咽頭運動 / 筋電図
Research Abstract

本研究は,義歯の装着時と非装着時で口腔内環境の差が特に大きい全部床義歯装着者を対象として,義歯装着が高齢者の摂食・嚥下機能に与える影響を明らかにすることを目的としたものである。初年度は測定システムの構築を主に検討してきた。
1.喉頭運動は喉頭部に貼付した小型圧力センサーにより測定した。喉頭運動の終了は被験者による差が大きく,また,X線による観察と異なり常に安定した運動が観察されにくかった。そのため運動時間の分析には不都合であり、嚥下回数の分析に使用することとした。
2.舌運動の測定には超音波診断装置を用いた。超音波診断装置では口腔内がすべて水で満たされた状態ならば舌の運動を測定できたが、空気が入ると運動の判定ができなかった。そのため、咀嚼時の判定は難しく、来年度の検討事項として残された。
3.筋電図の測定には左右側顎二腹筋前腹と左右側咬筋を対象とし、活動時間を分析した。
4.下顎運動はエリートシステムにより測定した。本システムは無拘束で測定が可能であり、被験者の自然な咀嚼運動が観察された。
5.試験食品には従来の報告に準じプリン5gおよび10gを用いた。これまで、プリン5gは被験者がやや多いと感じるものの1回で嚥下可能と報告されていたが、義歯装着者では1回で嚥下できた被験者は一人もいなかった。
6.唄嚼所用時間は上下義歯撤去時では上下義歯装着時よりも有意に延長していた。
7.プリンのような柔らかく咬合面に依存することなく舌の口蓋部による圧接により咀嚼する食品においても、義歯を撤去することにより咀嚼・嚥下運動の円滑さが阻害されることが示唆された。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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