2002 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中言語障害に対するパラタルリフトを用いた運動療法のための筋電図診断法の開発
Project/Area Number |
13672029
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
舘村 卓 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (60188266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野原 幹司 大阪大学, 歯学付属病院, 助手 (20346167)
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Keywords | 鼻咽腔 / 口蓋帆挙筋 / パラタルリフト / スピーチエイド / リハビリテーション / 筋疲労 / 筋電図 / 運動療法 |
Research Abstract |
本研究の目的は,脳卒中症における音声言語機能障害である麻痺性構音障害の主因である鼻咽腔閉鎖不全症の重症度を口蓋帆挙筋筋電図により評価できるかを検討し,さらにパラタルリフトの長期装着によって鼻咽腔閉鎖機能が受動的に変化し,さらにCPAP療法(鼻腔内陽圧負荷療法)等により運動療法の個別プログラムの構成が可能かを口蓋帆挙筋活動によって評価できるを検討することにある.この目的のために,平成14年度には以下の項目についての検討した. 1.運動障害性構音障害例でパラタルリフト完成後の全ての患者の口蓋帆挙筋活動を採取した. 2.旧患にあっては,長期経過中の口蓋帆挙筋筋電図を既に発表している鼻咽腔閉鎖機能の予備能を口蓋帆挙筋活動で検討する方法に準じて,経過期間に応じて予備能の変化について検討した.同様に新患にあっては,装置完成後の口蓋帆挙筋活動をもとに,重症度分類した. 3.新患・旧患を問わず実験的CPAPに反応した症例では,反応あった鼻腔内圧を最高圧とし,無反応であった症例では,これまでに推奨されているプロトコル(Plast Reconstr Surg 88:959-966,1991.; Amer J Speech-Lang Path6:5-8,1997.;日口蓋誌,23(1):28-35,1998.)に従って在宅CPAP療法を開始した. 4.CPAP開始後,2ヶ月(CPAP第2クール終了時),6ヶ月時に筋電図を採取する.同時に音声言語所見について,内視鏡検査,ナゾメータ検査および聴覚的評価を行っている.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 平田創一郎, 和田健, 舘村卓, 他: "関西方言話者におけるナゾメータ検査での日本語被験文と鼻咽腔閉鎖不全の評価"日本口蓋裂学会雑誌. 27・1. 14-23 (2002)
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[Publications] 野原幹司, 舘村卓, 和田健: "健常者における最強blowing時の口蓋帆挙筋の疲労-口蓋裂術後の鼻咽腔閉鎖不全症例との比較-"音声言語医学. 43・3. 302-307 (2002)
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[Publications] T.Tachimura, K.Nohara, Y.Fujita, et al.: "Change in levator veli palatini muscle activity for patients with cleft palate in association with placement of a speech-aid prosthesis"Cleft Palate-Craniofacial Journal. 39・5. 503-508 (2002)
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[Publications] T.Tachimura, K.Nohara, Y.Fujita, et al.: "Effect of a speech prosthesis on electromyographic activity levels of the levator veli palatini muscle activity during syllable repetition"Arch phys Med Rehabil.. 83・10. 1450-1454 (2002)
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[Publications] 野原幹司, 舘村卓, 他: "嚥下時,発音時,blowing時における口蓋帆挙筋活動の相違-筋電図信号の周波数解析を用いた検討-"日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌. 6・2. 37-43 (2002)
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[Publications] 野村幹司, 舘村卓, 他: "口蓋帆挙筋筋電図検査の再現性の検討"日本口蓋裂学会雑誌. 27・3. 286-291 (2002)