2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13672038
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
細木 真紀 徳島大学, 歯学部, 助手 (10228421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 久裕 徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10222093)
西川 啓介 徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10202235)
中野 雅徳 徳島大学, 歯学部, 助教授 (30136262)
細木 秀彦 徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60199502)
高橋 章 徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (30252688)
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Keywords | 顎関節 / スパイラルCT / 顎関節三次元形態 / 定量的評価 |
Research Abstract |
近年,顎関節の撮像装置としてCTやMRIが普及しつつある.なかでもスパイラルCTは顎関節の任意断層面表示機能に加え,多断面再構成画像を利用した三次元再構築などが可能であり,臨床的に高い有用性を持つ.しかしスパイラルCTによる三次元再構築像は,装置の体軸方向分解能に起因する歪みを持つことが知られており,顎関節に最適な撮像条件や再構成方法は十分確立されているとはいいがたい. 平成13年度,本研究者らはスパイラルCTによるヒト顎関節の三次元再構築画像の精度検定を行うことにより,顎関節の三次元形態の定量的評価法を確立するために,ビーム厚やテーブル送り速度などの撮像条件を変化させた場合,三次元再構築像にどのように影響するかを比較検討し,その結果を第14回日本顎関節学会で発表した. 皮質骨とほぼ同等のCT値を持つレジンロック製実験用試料およびヒト乾燥頭蓋骨下顎頭を用いて,撮像条件の違いによるスパイラルCT三次元再構築画像の歪みについて検討した結果は以下のようであった. 1.撮像条件の違いは実験用資料の三次元再構築像に影響を及ぼした. 2.条件の違いによる影響はステージ移動方向の歪み量に対して大きく現れた. 本研究の結果は,スパイラルCTを用いた顎関節二次元再構築画像の定量的評価には,撮像条件の規定とその歪み量についての検討が必要であることを示している.平成14年度は上記の結果を踏まえ,CTデータを用いた顎関節空隙の立体評価などについての臨床応用を目指すものである.
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