2001 Fiscal Year Annual Research Report
顎口腔先天性形態異常の発症機序の解明と遺伝子診断への応用
Project/Area Number |
13672081
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 良之 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70251296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 安晴 北里大学, 医学部, 講師 (00210401)
徳永 勝士 東京大学, 医学部・大学院・医学系研究科, 教授 (40163977)
高戸 毅 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (90171454)
須佐美 隆史 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (80179184)
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Keywords | 口唇裂 / 口唇口蓋裂 / 遺伝子 / MSXI / DLX2 |
Research Abstract |
口唇口蓋裂、顎変形症、鰓弓症候群などの先天性形態異常は、その病因として環境要因と遺伝要因が互いに影響しあういわゆる多因子遺伝疾患として捉えられている。近年は遺伝子情報の解析が進歩して、これらの先天性疾患における原因遺伝子の解明が多く行われつつある。われわれ口腔外科領域において扱う疾患としては、裂や形成障害などの症状を有する先天性形態異常が数多く存在する。近年ホメオボックス遺伝子領域が、顎顔面形態異常における疾患関連遺伝子と考えられて注目されている。脊椎動物のホメオボックス遺伝子は、形態形成における時期および部位特異的発現をすることから、形態形成を制御する転写制御因子群をコードする遺伝子群であると考えられている。本研究の目的としては、癒合症状を呈する頭蓋骨早期癒合症、裂症状を呈する口唇口蓋裂、形成障害を呈する第一第二鰓弓症候群のような形態形成異常の発症関連遺伝子に対する体系的な解析を進めている。 第一段階では、頭蓋顔面の形態形成に関与すると考えられるホメオボックス遺伝子のうちMSX1およびDLX2遺伝子に着目し、口唇口蓋裂群・口蓋裂群・健常者群について解析した。MSX1遺伝子の第1エクソンおよびDLX2遺伝子の第2エクソンにおいて遺伝子多型を検出した。この遺伝子多型は口唇口蓋裂群、口蓋裂群、健常者群の各々において出現頻度が異なっており疾患発症への関連性が示唆された。今後は同遺伝子領域のさらなる解析と他の疾患関連候補遺伝子の解析を進める予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 森 良之: "ラ蝕・歯髄炎"Medical Practice. 18(5). 871-875 (2001)
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[Publications] 森 良之: "口腔癌"Medical Practice. 18(6). 871-875 (2001)
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[Publications] 江口智明, 高戸毅, ほか: "口唇裂,口蓋裂治療における出生前から唇裂初回手術までのチーム医療"形成外科. 45(2). 125-130 (2001)
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[Publications] 大守誠, 高戸毅, ほか: "成長とともに鼻咽腔閉鎖機能不全を呈した片側軟口蓋形成不全の1症例"日本形成外科学会会誌. 21(7). 454-458 (2001)
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[Publications] 引地尚子, 高戸毅, ほか: "口蓋床を利用した口唇形成術前の悲観血的外鼻形成法"日本口腔外科学会雑誌. 47(3). 203-205 (2001)
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[Publications] T.Eguchi, H.Asato, A.Takushina, T.Takato, et al.: "Surgical repair for congenital macrostoma : A vermilion square flop method"Annals of Plastic Surgery. 47. 629-635 (2001)
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[Publications] 高戸毅編著: "唇裂鼻の治療-臨床像と手術-"克誠堂出版. 254 (2001)