2002 Fiscal Year Annual Research Report
術後の上部気道障害の機能形態学的および呼吸生理学的診断法の確立
Project/Area Number |
13672083
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
染矢 源治 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60107787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊里 晃 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80313526)
小林 正治 新潟大学, 歯学部附属病院, 講師 (80195792)
瀬尾 憲司 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40242440)
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Keywords | 上気道障害 / 気道閉鎖 / 呼吸障害 / 呼吸生理 / 活動電位 / いびき / 口腔外科手術 |
Research Abstract |
上記課題に対し、これまで健常者を対象に呼吸抑制時の上気道と呼吸器の影響について、Cアーム型X線テレビカメラ装置を用いた上部気道画像の規格化と頤舌骨筋および呼吸筋活動電位の導出をおこなった。上部気道X線写真は、呼吸抑制による基準点のズレが生じない位置をX線照射方向として規格化を行い得られた画像をデジタル信号へ変換して保存し、画像変換ソフトを用いて上部気道のトレースを行っている。一方、表面電極を用いた呼吸筋の導出では呼吸関連筋群および腹直筋周囲のノイズの影響を受け、軽度の呼吸抑制を識別することが困難であることから、針電極による筋電図導出を行っている。これまで確立した条件下にプロポフォール0.7mg/kgの静脈鎮静法下で軽度呼吸抑制を誘発させ、呼吸抑制時の上気道の形態および活動電位の変化を検討している。さらに、上気道の呼吸抑制時の形態が類似の傾向を示す睡眠時無呼吸症候群に対し新たな診断への応用を考えプロポフォールの鎮静下に認められる舌根沈下による無呼吸時の上部気道X線画像と頤舌骨筋および呼吸筋活動電位の測定が、これまで診断基準とされている脳波・オトガイ筋電図・眼電図(この3種類で睡眠Stageを判断)、心電図(夜間におこる不整脈の有無)、脚部運動(レストレスレッグ症候群などを検知)、動脈血酸素飽和度(酸素状態の把握)、胸・腹部呼吸、口・鼻呼吸(呼吸障害を判断)、マイクロフォン(いびきの検出)、体位などの電極を取り付け、プロポフォオール鎮静下でどのように関係しているか検討している。
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