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2004 Fiscal Year Annual Research Report

合成3-benzothiepin誘導体の下顎骨仮骨延長術における骨形成促進作用

Research Project

Project/Area Number 13672085
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

小林 正治  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (80195792)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新垣 晋  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30134943)
泉 直也  新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (10361908)
Keywords下顎骨仮骨延長術 / ラット実験モデル / マイクロCT / 骨形成促進
Research Abstract

下顎骨仮骨延長術は、骨そのものを延長して形態を整えるほかに、付随する軟部組織を拡張する効果があり、顔面半側萎縮症や小下顎症に対する下顎骨延長以外にも、口腔癌の再建顎の再形成等にも応用可能な画期的な方法である。本研究では、動物実験モデルを用いて骨延長のメカニズムをマイクロCTならびに組織学的所見によって検討した。
実験動物には生後12週のウイスター系雄ラットを用い、骨延長装置は矯正用エクステンションプレートを用いて自作したものを使用した。ペントバルビタールを腹腔内投与して麻酔を施し、右側下顎骨下縁部に切開を加え、下顎骨の皮質骨骨切り後に長さ12mmのチタンマイクロスクリュー4本を用いて骨延長装置を下顎骨に装着し、皮質骨骨切り部で骨折させた後に創を縫合した。術後5日目より骨延長を開始し、1日2回、10日間かけて計4mm牽引延長を行った。延長開始直前、骨延長終了時、骨延長後3週、5週にペントバルビタールを腹腔内投与して屠殺し、4%中性ホルマリンによる灌流固定後にマイクロCTを撮影し、脱灰標本としてH-E染色にて観察した。
骨延長に伴い、下顎正中は左側に偏位し、クロスバイトとなった。マイクロCT所見において、骨延長終了時には骨延長部はX線透過像として認められたが、時間の経過とともに辺縁部より徐々にX線不透過性が増していく様子が観察された。組織学的所見において、骨延長終了時では骨延長中央部で線維性結合組織に接して膜性骨化が認められ、延長断端部では内軟骨性骨化が認められた。骨延長後3週では骨化が進み、空砲化した軟骨細胞が認められた。骨延長後5週では軟骨性仮骨は消失し、成熟骨に置換されていた。本動物実験モデルは、骨形成促進法について検討する上でも有用であると考える。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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