2001 Fiscal Year Annual Research Report
口腔病変におけるオーダーメイド医療実現化に向けての研究
Project/Area Number |
13672103
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森藤 政代 九州大学, 歯学部・附属病院, 助手 (90271113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 康介 九州大学, 農学研究院, 助教授 (00192170)
大石 正道 九州大学, 歯学研究院, 教授 (70037505)
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Keywords | 口腔病変 / 癌 / 浸潤・転移 / マクロアレイ解析 / 個性 / オーダーメイド医療 |
Research Abstract |
ヒト肝臓由来のアレイ(15000個)ならびにヒト白血球由来のアレイ(15000個)によるマイクロアレイ解析を行った。本研究者樹立の同所性移植法にて浸潤・転移能に相違のあるヒト舌癌由来の癌細胞株間のマイクロアレイ解析を行い,約200種類の遺伝子の発現の相違を認めたので,シークエンスを行った。 転移関連分子同定のために,患者のリンパ節転移巣におけるそれらの遺伝子ならびにそのタンパク質の発現について現在検討を行っている。患者の検体よりTotal RNAを抽出しマイクロアレイ解析を行ったが,RNAの収率が悪いため条件等を検討し,解析可能なレベルまで達した。上記マイクロアレイ解析にて解析した結果,病変部(癌部等)と正常組織での遺伝子の発現は個人によりかなり相違(個性)があることがわかったので,上記30000種類のアレイの塩基配列を明らかにする必要性が生じた。ヒトの遺伝子は約30000種類と言われ,その中で機能をしているものは,15000〜17000種類と考えられる。そこで,配列のわかった15000種類のアレイを作製し,重要な遺伝子をすべて網羅することによりマイクロアレイ解析システムの充実をはかることとした。現在ほぼ完成に近ずいているので,この新しいシステムにて患者の口腔病変部のマイクロアレイ解析を行う。
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