2001 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌における細胞接着、増殖、転写関連因子の遺伝子解析
Project/Area Number |
13672109
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
小田島 哲世 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00177239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 昌明 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (40187232)
吉田 幸一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60117653)
田中 信幸 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50163548)
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Keywords | 口腔癌 / Rb2 / p130 / β-カテニン / 遺伝子変異 / EGFR / p53 / cyclin D1 / E1AF |
Research Abstract |
口腔癌一次症例190例から得られた癌の生検ならびに手術材料、口腔癌39例の-80℃保存凍結癌組織、口腔癌樹立細胞8株を用いて以下の研究を行い、個々の症例の臨床所見と対比した。 1.口腔癌122例において癌抑制遣伝子Rb2/p130蛋白発現陽性例は有意に予後良好、は予後不良で、多変量解析にてRb2/p130は独立した予後因子として選択された。しかし遺伝子変異が想定される減弱例を含め、39例の口腔癌にはRb2/p130遺伝子変異は認められなかつた。 2.口腔癌38例におけるβ-カテニン減弱例は有意に予後不良であつたが、遺伝子変異が想定される核/細胞質発現例は予後に関係しなかつた。また、遺伝子変異の想定される核/細胞質発現例はを含め、口腔癌細胞には遺伝子変異は認められなかつた。癌細胞核/細胞質発現は増殖因子EGFR、癌抑制遺伝子p53、蛋白分解酵素MMP-9の発現と正の相関を示したが、cyclin D1の発現と無関係であつた。β-カテニン発現には蛋白リン酸化関連シグナル伝達因子の関係が重用と考えられた。 3.p53遺伝子変異は口腔癌83例中26(31%)にみられ、必ずしもp53蛋白発現(54%)と相関しなかつたが,予後ならびに化学療法効果予測因子として重要であつた。 4.口腔癌におけるp53蛋白発現様式と予後との関係につて検索した。p53び慢性分布型(p53陽性率50%以上)はp53散在型(陽性率10%以下)、中間型(陽性率10-50%)に比し、有意に予後不良であつた。 5.口腔癌と同様の組織像を示す肺癌細胞におけるアデノウイルス関連因子E1AF、関連転写因子Ets-1の浸潤能について検索した。E1AFは癌細胞の運動、浸潤に本質的に関与することが示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tanaka N., Ogi K., Odajima T., et al.: "pRb2/p130 protein expression is correlated with clinicopathologic findings in patients with oral squamous cell carcinoma"Cancer. 92. 2117-2125 (2001)
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[Publications] Tanaka N., Mimura M., Ichinose S., Odajima T.: "Malignant melanoma in the oral region : ultrastructural and immunohistochemical studies"Med. Electron Microsc.. 34. 198-205 (2001)
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[Publications] Hiroumi H., Dosaka-Akita H., Yoshida K., Shindoh M., Ohbuchi T., Fujinaga K., Nishimura M.: "Expression of E1AF/PEA3, an ETS-related transcription factor in humaqn non-small-cell lung cancers : its relevance in cell motility and invasion"Int. J. Cancer. 93. 786-791 (2001)