小臼歯便宜抜去が矯正歯科治療の結果に及ぼす影響の定量的評価

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13672148
• Research Institution: Osaka University
• Principal Investigator: 保田 好隆 大阪大学, 歯学研究科, 助教授 (90294115)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 社 浩太郎 大阪大学, 歯学研究科, 助手 (10303976) ; 高田 健治 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (50127247)
• Keywords: 筋電図 / 咀嚼筋 / 矯正歯科治療 / 便宜抜歯

Research Abstract

現在のところ、研究の目的、方法および意義について詳細に説明を行い、承諾が得られた被検者のうち、平成12年以前に小臼歯便宜抜去を伴うエッジワイズ装置による矯正歯科治療が終了した成人女性患者12名および非抜歯にてエッジワイズ装置による矯正歯科治療が終了した成人女性患者15名について、片側の習慣性臼歯部咀嚼を被検動作とし、物理的および化学的性状が既知であるシュガーレスチューインガムを用いて、下顎の3次元運動軌跡を記録した。それぞれの被検者について、運動軌跡を特徴づける空間幾何学的変量と運動力学的変量および運動パフォーマンス(運動の円滑性)を評価することができる変量について、すでに開発されているシステム(Takada et al.,1994,1995)用いて、申請の設備品のコンピュータを用いて、高速かつ高精度な解析を行っている。また、下顎の3次元運動軌跡を記録した被検者について、非接触・高速三次元形状計測装置を用いて、各被検者のエッジワイズ装置による動的矯正歯科治療前後の口腔模型を用いて、歯の移動量の計測を行うためのデータ入力を行っている。また、動的矯正歯科治療が終了して2年以上経過した被検者については、下顎の3次元運動軌跡を記録し下顎運動の円滑性について治療前後の変化および保定中における変化について評価を行っている。さらに、非接触・高速三次元形状計測装置を用いて、各被検者のエッジワイズ装置による保定2年後の口腔模型により、動的矯正歯科治療に対する歯の移動量について解析を行うためのデータ入力を行っている。